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■ 不安・利用。
誰かに会う前っていうのは、 緊張して、そわそわして、ドキドキするもの。 いつからか、それだけですまなくなった。 ・・・会いたくないよ。誰にも。
何が恐いとかじゃない。 ただ、漠然とした不安。それだけが。 道行く人の瞳が全部自分に注がれているような、 嘲笑われているような。 そう思うと、反射的に死にそうになる。 ああ、外ってこんなに危険な空間だったんだ。 そんな事をぼんやり思う時、私はいつも笑顔だ。 ・・・そういえば何回か言われた事があったっけ。 『怒った時に笑うのやめてくれない?』って。 もう、癖になってるなあ。・・・この顔は。
別に、いいけど。 他の顔なんて、もう手に入らないし。
ふ、と。 隣にいる、"人間"の顔を見る。
ああ、この子には顔がある。 普通に笑えるし、 辛い時には泣けるし、 腹が立てば怒れるし。
それを見て、やっぱり私は笑う。
君には、解かるかな? 君のその存在が、苦しいって事を。
誰かがいると、頭に浮かぶんだ。 苦しいとき、辛いとき、泣きたいとき。 ・・・本当に、物好きだよね。 僕なんか放っておけばいいのに。 何度も、・・・これからも。 突き放すよ、僕は。
君の心と、 自分の心を傷つけるために。
結局、僕は君を利用してるだけなんだ。 ・・・自分の心を追いつめ、壊すために。
君は解かっていないんだ。 本当に恐いのは、"彼女"じゃない。
紛れも無い。 この僕自身だということを。
2002年03月12日(火)
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