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■ 診察・血液。
病院に行った。 断る理由もなかったし、 行ったところで何も変わらないと思っていたから。
でも。 病院に近づくにつれて、吐き気がひどくなる。 強いめまいも起こって、視界が一瞬真っ暗になった。 なんだか、嫌な予感がする。 神経をかき乱されるような、そんな、予感が。
待合室で順番を待つ。 もう、精神状態はおかしい。 身体が震えていた。 「切りたい。切りたい切りたい切りたい。」 心の中はそれしかなかった。 悲しくもないのに涙が出てくる。
同じように順番を待つ大勢の人。 それが、怖い。 視線がすべて自分に向けられているような、 そんな、錯覚。 対人恐怖症も、ここまできたか。 と、ちょっと自嘲する。 やっぱり、無理に作った笑いだった。
診察室に入った時には、もう限界だった。 ただただ、抑えるのに必死だった。 あの人たちは、相変わらず、 中途半端な知識を自分なりの解釈で、 "先生"に話していた。
結局、何も解かっちゃいない。 私は一度だって、あなた達に頼った覚えはない。 自分から、"病院に連れて行って欲しい。" なんて頼んだ覚えもない。 治したいとも思っていない。
もううんざりだ。 私から言葉も奪う気なの?
必死で左手に爪を立てた。 痛みで、痛みを逸らそうとしていた。 爪が食い込んで、皮が剥けて、血が出た。 精神は解離していた。
何も聞きたくない。 「あなた達の語る、"私"なんか。」
診察が終わった後、 何故か検査を受ける事になった。 通院にしても入院にしても、必要になるから。と。
血液検査を受けて、驚いた。 黒かった。自分の、血が。 あんなにキレイな紅だったのに。
やっぱり思った。 汚い。
こうして、私はどんどん汚れていくんだ。
けれど、 悲しくなかった。 虚しくもならなかった。 このまま汚れ堕ちて死ねばいいんだ。
そう考えたら、何故か笑えた。
今週の金曜日にも、診察がある。 まだ、"治る"なんて思ってるのか? 私は、"死にたい"としか考えていないのに。
"死ぬ理由がないから生きてるの?"
"生きる理由もないくせに。"
2002年03月04日(月)
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