空虚。
しずく。



 キレイな愛じゃなくても。

"キレイな愛じゃなくても"
"いいからもう君が欲しい"

"キレイな愛は綺麗なの?"
"今しかないから今行こう"
"誰の言葉もくだらないしいらない"

(キレイな愛じゃなくても/B'z)


久しぶりの東京。
前と違うのは、あなたと一緒。ってコト。
それだけで気分がはずむ。
私って、やっぱり単純かな。

"夢みたいだ。"
一緒にお寺に参って、
一緒にご飯を食べて、
一緒に道に迷って、
一緒に考えて、
「あってた!」
って笑って。

・・・。
夢みたいだ。

いつもは大勢の行動。
あの人のちょっとした行動にまで、妬きもちやく自分。
変なの。彼氏さんにはあんまり妬きもちやかないのに。
どうしてあの人が"友達"に話し掛けるだけで、
思いっきり嫉妬しちゃうんだろう。

「視線が痛い痛い。」
って笑うあの人に、
「え、・・・解かる?」
ってちょっと恥ずかしくなる自分。

なのに、
話し掛けるきっかけも掴めないまま、すぐお別れ。

だけど、今日は違う。

あなたと私の二人きり。
気にするコトはなんにもない。
・・・あるにはあるけど、気にしない。
次の機会はいつ来るかわかんないんだから、
今日は思いっきり"デート"するんだから!!

そんな風に考えてたら、
「子供っぽ。」
自分で自分に突っ込んだ。
関西人の性ですか?
『ほんまわかりやすいわ・・・なんでやねんろ。』
珍しい事もあるもんだ。滅多に関西弁なんか使わないのに。


だけど、時々哀しくなる。
あの人にとって、私はどんな存在?
私にとっては、とても大事な・・・命よりも大切な人。
だけど、あの人にとっては?

私はただの、"友達"。
いや、"友達"かも解からない。

人の心なんて解からないものだけど・・・、

言葉が欲しい。
あなたの口から、あなたの言葉が。

・・・訊けもしないのに。

浮いては沈み、沈んでは浮き。
多分これが、"人を愛する"ってことなんだろう。


けど、
一日は長いようで短い。
もう帰りのバスに乗らなきゃいけない。

でも、こんなに長い間、一緒にいられたのは初めてだ。

「なんか、あっという間だったね・・・。」
私はちょっと、しんみりしてた。
朝には、住み慣れた街に帰ってしまうんだもの。
もう少し・・・ううん、もっと一緒にいたかった。
「あ、しずくしんみりモード(笑)」
・・・すぐそう言うんだから。
私の気持ち、解かってるでしょ?
「む。・・・別に!」
なんだか、全部見透かされてるみたい。
ちょっと、悔しい。
でも。
(やっぱり、笑った顔すごく可愛いなぁ・・・。)
もしもし、しずくさん?
年上のお姉さまに"可愛い"なんて言ったら叩かれますよ。

だから、ちょっと笑って・・・、
「今日一日、すごく楽しかったよ。」


"あなたと一緒に、いれたから。"


それ言っても、きっと叩かれただろうけど、ね(笑)

2002年02月10日(日)
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