空虚。
しずく。



 あなたと私。

今回の手段は夜行バス。
東京に着くのは朝の7時前。
落ち着かない夜に、
あなたが隣にいてくれる。
それだけで笑みが零れる単純な私。

でも、違った意味で今日の夜は眠れなさそうだね。


バスの中。
隣の席。
あなたの声と、身体と。
こんなに近い。

平静を装おう。
心臓すっごくドキドキいってるけど。
触れたくて触れたくてうずうずしてるけど。

悟られちゃいけない。
絶対、からかわれるもの。

でも、それもまた、楽しい。

(なに恋する乙女やってんだろ。)

ぽそっと呟く。
自分に合わないよ、こんなキャラ。

友達なんかとはしゃいだりしてても、
心の中は冷え切ってて、
性格も完全に捻じ曲がってて、
大人っぽく見られても、
本当は子供な私なのに?

「なにやってんだろ・・・。」

いっちょ前に恋なんかして。
しかも"一生の"片想いなのに。

「"さっさと諦めろ"」
って、散々言われたのにね。

逢うたびに、想いは強くなる。

好きだ。
本当に好きだ。

全部、欲しくなるくらい。

愛して欲しいのはあなただけでいい。
愛したいのはあなただけでいい。

何回「愛してる。」って言っても、
伝えきれないくらい、あなたを「愛してる。」よ。


・・・、
けど、
そんな関係にはなれない。

だったらせめて・・・、
この時が、ずっと、続きますように・・・。



"眠る前のメール。"

"あったかい、"おやすみ"の言葉。"

"ありがとう。でもね、"

"私、眠ってなかったの。"

"だって、あなたの寝顔。ずっと見てたかったから。"

"朝、"

"「ちゃんと寝たよ。」って、嘘ついて、ごめんね。"



2002年02月09日(土)
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