空虚。
しずく。



 夢ではない、"夢"。

夢を見た。
あの人の夢だった。
だけど、珍しく"良い夢"だった。

どこかの家。
あの人と私で暮らしてた。
多分、姉妹みたいな関係。
だけど、笑いあってた。
一緒に料理作ったり、
一緒に買い物行ったり、
一緒に、眠ったり。
安心した顔で眠る私を、私の中から眺めてた。
隣で眠るあの人も、幸せそうで・・・。

だけど、
「彼氏さんと眠る時も、こんな感じなのかな?」
なんて、私の中の私はこんな事を考えてた。
現実と、夢と。ふたりの私。
自分の身体じゃないところから、
自分を見てた夢は見た事があるけど、
自分の中から自分を見た夢はまだなかった。
まるで、人格の一人にでもなった気分。

けど、夢の私がすごく安らかな顔で眠ってたから。
ちょっとだけ、羨ましかったりした。
・・・変なの。夢の私に嫉妬するなんて。
だけど・・・。

「よかったね。」

周りの人たちはどうしたのかとか、
どんな背景があってそうなったとか、
そんなの考えなかった。だって、これは夢なんだから。
だけど、ここにいる"私"はすごく幸せそうだから。
たまには、"夢"見させてもらってもいいよね?
私は現実で、そうなれるように頑張るから。

「良い夢、だったなぁ・・・。」

2002年01月24日(木)
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