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ブーツィラの音楽雑記



 公開講座「伊福部昭を巡る作家たち」 1/26 東京音楽大学で開催

1/26(土)に南池袋の東京音楽大学J館スタジオで「伊福部昭を巡る作家たち」が開催される。東京音楽大学付属民族音楽研究所主催の公開講座で入場無料。定員約200名とのこと。

2007年度公開講座「伊福部昭を巡る作家たち」
【日時】1/26(土)14:00開演(13:30開場)
【会場】東京音楽大学J館スタジオ
【演奏曲】
伊福部 昭 作曲
1.絃楽五重奏のための「日本組曲」
 Vn.大河内 涼子、Vn.李 文佳、Vla.伊藤美香、Vc.伊藤修平、Cb.志水祐亮
2.アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌
 Sop. 弓田真理子 Timp. 長谷川友紀
3.ヴァイオリン・ソナタ
 Vn. 小林武史 P.f. 長尾博子
松村禎三 作曲
4.軽太子のうたえる2つの歌 〜古事記より〜
 Sop. 弓田真理子 P.f. 長尾博子
池野 成 作曲
5.Evocation
 〜Solo Marimba, 6 Tromboni, 6 Percussioniのための〜
 Solo Mb. 高梨 晃
 Tromb.伊藤 清、原 岳広、上野大介、椿 真美、佐藤太一、田中任雄
 Perc. 有賀誠門、目等貴士、岩崎愛子、久米彩音、相川 瞳、篠田浩美

お話:今井重幸、奥平 一、永瀬博彦ほか
司会:甲田 潤
【入場料】無料(全席自由、定員 先着約200名)

故・安東ウメ子さん(1932-2004)が実際に愛用していたアイヌ民族の口琴・ムックリが、テレビ画面に大写しで放映される。ムックリは、ウメ子さん自らが書いた「ウメ」という赤い文字入り。1/13(日)22:00から放映されたNHK教育テレビ『ETV特集』「僕たちのアイヌ宣言 〜“民族”と“自分”のはざまで〜」において、最も印象に残ったシーンである。
アイヌ民族の歌と踊りにヒップホップなどを取り入れたグループ、アイヌ・レブルズの女性メンバーの一人で安東ウメ子さんのお孫さんが、母親から譲り受けたムックリだという。安東ウメ子さんは、ファンからサインを求められても「アイヌに文字はありましたか」などと基本的にはサインを断っていただけに、なおさらでもあった。
アイヌ民族伝統の音楽を現代に伝承した安東ウメ子さん 7月15日死去、71歳 「京都新聞 2004年9月2日付け夕刊」(「paetok puyar BBS」2005/04/04

八丈島の民謡と八丈太鼓の伝承者で、平成15年度東京都文化功労者の奥山熊雄さん(1916−)のCDを昨日(1/17)初めて聴く。CDブック『八丈島古謡 奥山熊雄の歌と太鼓』(著者・金田章宏ほか, 2005年, 笠間書院, 税別1,800円)付属のCDがそれ。「日本の伝統のるつぼ」である八丈島に伝わる盆踊り歌、太鼓歌、仕事歌、わらべ歌など全42曲・約63分収録。すべて奥山熊雄さん一人による歌と太鼓演奏で、1997年に千葉大学で録音されたらしい。
おおらかで懐かしさすら呼び覚ます奥山熊雄さんの音楽には、数百年前の八丈島古謡&太鼓の響きと深く結びついているかのような感触がある。瞽女唄(ごぜうた)や小沢昭一監修による放浪芸のCD&DVDなどと同じく、日本の伝統音楽・民俗芸能などを探るうえでの鉱脈の一つと出合ったのかもしれない。

余談だが、八丈島から70キロ近く南方にある青ヶ島在住の浅沼キミ子さん(83 or 84歳)の私家版CDもいつの日か入手したい&浅沼キミ子さんらが出演した2007年の『青ヶ島の神事と芸能』が映像として記録されているならば、DVD化に期待している(公演を観に行くか検討していたものの見送ってしまい、2007年の音楽関係で最大の後悔となっている)。

2008年01月18日(金)
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