doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 アイヌ民族の子守唄

アイヌ民族の故・山本多助エカシ(長老)と、帯広カムイトウウポポ保存会の中心的存在で、十勝地方における最後のアイヌ語話者であった上野サダさん(1921−2007)の「イフンケ」(子守唄)が、ネットで試聴できる。知ったのはともに2か月くらい前。
個人的なブックマーク、備忘録として、アイヌ民族の子守唄が聴けるサイトの一部を簡単にまとめておく。

山本多助エカシ(1904−1993)の「イフンケ」『STVラジオ』「アイヌ語ラジオ講座」2002年5月4日 Lesson5)
「イフンケ」のコーナーの開始は7分23秒あたりから。2004年10月24日にテレビ東京で放映された『坂本龍一 の日本再発見 - ぼくの未来を探す旅』(『doo-bop days』2004年10月24日)において、山本多助エカシが歌う「イフンケ」のカセット・テープ音源が約40秒ながれたが、それと同一ヴァージョン?

樺太アイヌのトンコリ奏者・西平ウメさん(1901-1977)の「イフンケ」(『小泉文夫記念資料室』の「所蔵音響資料(オープンテープ)」→「Web試聴可能データ」→DAT番号:0366-1などと入力して「検索」→試聴「DAT番号: 0366-1 曲・解説順番号: 11」, 約40秒)
【関連】アイヌ民族の西平ウメさんによるトンコリ演奏の音源(『doo-bop days』2005年6月8日)

上野サダさんの「イフンケ」(『STVラジオ』の「アイヌ語ラジオ講座」2001年3月18日 11回)
上野サダさんは3つの異なる「イフンケ」を聴かせてくれている。そのうち、最初に歌う「イフンケ」は、同郷の安東ウメ子さんの「イフンケ」と歌詞は大体同じ。旋律も似通った所がある。だが、ウメ子さんの「イフンケ」とは随分と異なる印象を受ける。実に興味深い「イフンケ」である。
【関連】「アイヌ語講座」始まる 帯広の上野さんが講師(『十勝毎日新聞』2001年1月13日)

安東ウメ子さん(1932−2004)の「イフンケ」約1分15秒(『AINU: SPIRIT OF A NORTHERN PEOPLE』トップページ中央の「ENTER」→「イフンケ」自動再生)
OKI featuring 安東ウメ子名義のCD『Hankapuy』(1999年)収録のヴァージョン。

安東ウメ子さんの「イフンケ」1分29秒(『FAR SIDE MUSIC』
アイヌ文化伝承者・安東ウメ子さんの“アーティスト”としてのベスト・パフォーマンスの一つ。安東ウメ子さんのCD『Ihunke』(2001年)収録のヴァージョン。ウメ子さんの「イフンケ」は、姑の安東よしのさんや十勝・本別町のアイヌ歌謡の伝承者、清川ネウサルモンさん(1871?−1966)が遺した「イフンケ」に似ているらしい(安東ウメ子さんのDVD『けうとぅむ』の解説より)。

「イフンケ」の歌詞: テタ マクタ マクン フチ 中川郡幕別町白人(チロット)(『NPO法人 日本子守唄協会』

2007年10月20日(土)
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