doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 『Spunk』 & 『Plastic Box』

セックス・ピストルズの唯一のオリジナル・アルバム『Never Mind The Bollocks』(邦題『勝手にしやがれ!!』, 1977年10月発売)。その発売直前の1977年9月(?)に出回った、ピストルズのブート『Spunk』の「30周年記念」盤が、Castle Musicから7月に発売された。
今回発売された『Spunk』は、1977年のオリジナル盤『Spunk』(全12曲)にボーナス・トラックとして3曲追加、リマスター盤(Re-mastering by Nick Watson)、曲間の一部にはスタジオでの会話なども収録されている。

セックス・ピストルズの名作ブート“SPUNK”、30周年記念再発が決定!(『CD Journal.com』6/19)
セックス・ピストルズ、海賊盤を再リリース(『BARKS』6/19)
『No Future U.K.?(俺たちに明日はない!!)』(上)と『Never Mind The Bollocks / Spunk』(下)
『Spunk』は、他店の約半額の1,080円で買える『Amazon.co.jp』で購入した。
ボーナス・トラックの3曲は、多くの既発盤で聴けるため、有り難味なし。音質は、『No Future U.K.?(俺たちに明日はない!!)』(1996年)の初回限定ピクチャーCD(日本盤)や、1996年にヴァージンから正規発売された2枚組のカップリングCD『Never Mind The Bollocks / Spunk』(ディスク2の『Spunk』は全21曲収録)と聴き比べてみたところ、今回Castle Musicから発売された『Spunk』の方が明らかに良い。音像が前にせり出ており、迫力も増している(2002年にヴァージンから発売された3CDボックス・セットとは、比べていない)。

セックス・ピストルズ解散後、ジョン・ライドンが結成したパブリック・イメージ・リミテッド(P.I.L.)の2ndアルバム『Metal Box』が、「45RPMの12インチ×3枚に金属性缶入りパッケージ」仕様による5,000枚限定盤として発売されている。ジョン・ライドン公認で、音質もかなり良いらしい。『Metal Box』の缶入りCD

PILの『Metal Box』LPで再発!(『HMV Japan』7/10)

この情報は数ヶ月前に知ったのだが、アナログ盤は聴けない環境にあるうえ、コレクターではない私としては、購入は見送るつもり。リマスター盤のCDとしての発売に期待している。ちなみに、先日行った渋谷のタワーレコードでは、まだ店頭にあった。

ところで、P.I.L.の1stアルバム『Public Image』、2ndアルバム『Metal Box』、3rdアルバム『Flowers Of Romance』は、10代の頃繰り返し聴いた。今でもこの3作を聴きたくなる時があるが、CDはどれも音質に不満がある(『Metal Box』の缶入りCD含む)。このため、P.I.L.を聴く際は、リマスター盤とされる1999年発売の4枚組CD『Plastic Box』(限定盤)を主に聴くようにしている。リマスターのクレジットは、ブックレット等に見当たらないものの、音質は良い。
『Plastic Box』は、発売されて間もない頃、新宿のレコード店で6千円台で買ったと記憶する。今では4〜5万円もの高額で取り引きされているとは、『Amazon.co.jp』でチェックするまで知らなかった。

2006年08月22日(火)
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