doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 ザ・ローリング・ストーンズ & いかりや長介

ロックを聴き始めて数年の頃、原宿駅近くの雑居ビル(?)の一室で、音楽評論家の鳥井賀句氏のトーク・ライヴを見たことがある。ザ・ローリング・ストーンズの1981年の全米ツアーを収めた映画『Let's Spend The Night Together』も上映されたので、ストーンズ関係のイベントに鳥井氏が呼ばれて行われたトーク・ライヴだったのかもしれない。
鳥井氏のトークの内容はすっかり忘れてしまったが、「ストーンズのレコードは日本では売れていない」という発言は、意外だったこともあり、記憶にはっきり残っている。黄色い派手なサングラスが鳥井氏らしく、印象的であった。

来日中のザ・ローリング・ストーンズのチケット代は、今さらながら高すぎる。大のストーンズ・フリークとしても知られる、音楽評論家・鳥井賀句氏の『Gaku's Garage』の「DIARY」(2006年3月22日付)によると、「これは呼び屋じゃなくて、ストーンズ側が提示しているそうだが」とのこと。
鳥井氏のこの記述を読み、意外にもちょっとしたショックを受けている。自分では意識していなかったが、今のストーンズが持つロック・スピリットへの信頼感が、私には今でも少なからずあったからなのだろう。ちなみに、ストーンズのライヴは、1990年の東京ドームでの初来日公演を最後に観ていない。

[参考]ザ・ローリング・ストーンズのチケット代
3/22(水)&24(金)東京ドーム公演: S席¥17,500 A席¥14,500 B席¥12,500 C席¥9,000 ゴールデンサークル席¥55,000(各税込)
4/2(日)のさいたまスーパーアリーナ公演: S席¥35,000 A席¥28,000 B席¥18,000 ゴールデンサークル席¥65,000(各税込)

何年か前、キリン・ラガーのCMが放映された際、“ベーシスト”として脚光を浴びた故いかりや長介(1931-2004)。
「日本で最初にチョッパーをやったのは、いかりや長介という“伝説”がある」
「“いかりや奏法”というベース奏法が存在するらしい」
数ヶ月前、音楽通の友人との会話でそんな話題となったのをきっかけに、突如このCMを見たくなり、ネットで探していたのだが、先日ようやく15秒&30秒ヴァージョンの2種類のCMを見ることが出来た。

30秒ヴァージョンのCMの動画には、いかりや長介の訃報を伝えるワイドショーの映像が一部含まれている。エレキのアップライト・ベースを弾くCMでのいかりや長介について、ワイドショーの司会者からコメントを求められた音楽評論家の湯川れい子は、「チャールズ・ミンガスみたいなベースで、ミンガスのことが好きなんだなあというのがわかる」というような発言をしていた。湯川れい子の指摘はおそらく正しい。

2006年03月30日(木)
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