doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 ザ・フーのDVD『THE KIDS ARE ALRIGHT』


初めて買った音楽ビデオは、ザ・フーの『THE KIDS ARE ALRIGHT』(劇場用ドキュメンタリー作品, 1979年公開)だったと思う。
その頃、音楽ビデオは常にレンタルビデオ店で借りていたのだが、日本での人気がないザ・フーの『THE KIDS ARE ALRIGHT』は、私が探したどのレンタルビデオ店にも置いてなかった(購入して数ヵ月後に探し当てた)。止むを得ず買うことにしたものの、日本語字幕付きの『THE KIDS ARE ALRIGHT』は1万数千円もするので、値段の安い輸入版を買った。それでも7〜8千円。当時学生だった私にとって、大変高価な買い物だった。

発売が延期となっていたザ・フーの2枚組DVD『THE KIDS ARE ALRIGHT』の日本版が、ザ・フーの初来日に合わせるかのように、7/21にやっと発売された。
ザ・フーのファンはもちろん必携。1960〜70年代のロックが好きな方、パンク・ロックのゴッドファーザーや怒れる若者の代表と呼ぶに最も相応しいロック・グループに興味のある方なら、少なくとも見ておくべき作品であるのは言うまでもない。

ボーナス・ディスクには、ロジャー・ダルトリーへのインタビュー(1967年9月の『スマザーズ・ショウ』での「My Generation」における火薬爆発エピソード等、全編に渡って興味深い)、ジョン・エントウィッスルのベース音&演奏シーンのみによる1978年5月25日の「BABA O'RILEY」&「WON'T GET FOOLED AGAIN」(本DVDで最も嬉しかったのが、ロック界最高峰のベーシストとしてのジョンのプレイが堪能できる、ボーナス・ディスクでのこの2曲)、本作『THE KIDS ARE ALRIGHT』の監督ジェフ・スタインへのインタビュー(ピートに「WON'T GET FOOLED AGAIN」の撮り直しを懇願したエピソード等、ザ・フーへの溢れんばかりの愛情が感じられる)などを収録。充実した内容となっている。

2004年08月03日(火)
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