白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2011年11月05日(土) 言葉の暴力。

娘が突然「太ってるって、どう言う事?」と言う質問をしてきた。

口で説明しても理解出来なかったようなので、ネットで画像を引っ張ってきて、それを見せて説明したら納得してくれたようだった。すると娘は「じゃあ、お父さんは太ってる?」と言い出した。確かに夫は太っている。学生時代に柔道とアーチェリーをしていたのでガタイが良い。「そうだねぇ。お父さんはもう少し、痩せた方がいいねぇ」なんて気楽に答えたのだけど「お父さん、太り過ぎだよねぇ」と娘。娘が突然「太っている、痩せている」について、あまりしつこく言い出したので、ピンときた。これは幼稚園で何かあったな……と。

娘に「どうして突然、そんな事言うの? 幼稚園でそういう事を言っている子がいるの?」と聞いてみたけれど、娘は「えっと……」とハッキリしない答え。もともと娘は年齢にしては口達者な方ではないので上手く説明出来ないようだった。

私は「人の身体のことを口に出して言っては駄目。Yはチビって言われて嬉しい?」と聞いてみた。娘は太ってはいないけれど、クラスで2番目に背が低いので、たぶんこれなら理解出来るだろうと。「嫌な気分になる…」と娘。私は娘に身体のことは面白がって言うのは悪い事である。そういう事を言うと、相手は哀しくなるし、お母さんもそんな娘がそんな意地悪を言う子になったら哀しい。と言う内容のことを厳しく言って聞かせた。娘がちゃんと理解したかどうかは謎だけど「ごめんなさい。もう言いません」と、とりあえず謝ってくれた。

娘。4歳。無邪気で可愛いだけの時期は過ぎてしまったのだなぁ……。

このテの事は避けては通れないと覚悟していた。人間って悪いことに染まるのは簡単だ。正しい事より、悪いことの方が断然面白い。そして子どもは残酷で美醜の基準は大人よりも厳しかったりする。でも、だからって娘にはそういう事を口にする子にはなって欲しくない。日々、娘がそいう事を言われないよう気を使ってきたけれど、娘が言う立場になるのも嫌だ。言葉の暴力は時として、直接的な暴力よりも人を傷付ける事がある。

これからは、そういう事にも目を向けていかなければならないのだなぁ……ってことを思い知らされた。今までは「玩具は交代で使う」とか「順番は守ろうね」とか「嫌なことがあってもお友達を叩くのは駄目」とか、その程度のことを教えていれば良かったのだけど、これからは言葉の暴力についても気を付けていかなければいけないようだ。

私もボンヤリしている場合ではない。娘のことを、しっかり見ていなくちゃいけないなぁ……と改めて思った。娘には人に貶められる子になって欲しくはないが、人を貶めるような子にもなって欲しくない。私も気を付けていこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2010年11月05日(金) ドングリ山と乙女の港
2008年11月05日(水) 断乳初日
2007年11月05日(月) 愛された記憶
2005年11月05日(土) 改装の打ち合わせなど
2003年11月05日(水) 遺失物を取りに警察へ
2001年11月05日(月) 必然なのだと・・・

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