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2023年01月15日(日)
BONOBO DJ SET

BONOBO DJ SET@Spotify O-EAST


うえ〜んやっぱ楽しいね、クラブ仕様。終電終わって帰れなくなるオールも恋しいけど、もうリカバリに時間かかるから(笑)デイタイムスタートだと気軽に行ける。

昨年のフジ配信で今更ハマったBONOBOがDJで来るというので。ちなみにフジには『Fragments』のバンドセットで来たんですが、そのツアー2022年の2月からずっとやってて、全日程終了したのが先月中旬。そっからすぐDJのショートツアーに出てる。働き者だねえ、元気でいてね。

さて16時開演。サポート・アクトのYamarchyとYo Nishijimaは3Fフロア(2F席入口)でずっとやっていたので入退場時にちらりと聴けた程度。メインフロアに入ってみれば、前述したようにBoiler Room仕様。フロア前方にDJ、ステージ上には客がいる。お立ち台ですな。Little Dead Girlは初見でしたが格好よかった、バキバキで踊れるやつでした。やがてBONOBOことサイモン・グリーンがヘッドフォン片手にDJブースに入ってきた。どうやって来た……? プロレス入場みたいに人波をかき分けて……? 見えなかった。大阪は3hのロングセットだったそうなので、トイレ行きたくなったらどうするんだろうと余計な心配もした。ハケらんないもんね。

LDGの耳元でサイモンが何か話してる。そうそう、長丁場のDJ交替シーンを見るの好きなんだー。「あと何分?」とか話したり機材の説明したりしてるんだろうなというのが想像出来て。サイモンがLDGに拍手を贈り、フロアもそれに続き、音を切ることなくそのまま繋ぎ。そうそう音を切らないチェンジも好き。

かなり混んでいたのでずっと2Fにいました。まあ2Fも混んでたんだが。なのでサイモンの姿は8割方見てない。でもねえ、照明+レーザー、ストロボ、そしてミラーボール! が! とにかく美しくて!!! ああこれだよ、これ!!! と感じ入ってました。BONOBOの曲、ひとりで家で聴くリスニングにも向いてると思うけど、やはりクラブで“体感”するとたまらないものがある。光、音圧、クラウドの声、拍手。

初心者なのでわからない曲も多かったけど、自身の曲を中心に(最新トラック「Defender」も)、トライバル、ハウス、ブレイクビーツ、と、かなりごた混ぜ。アリアナ・グランデもかけたで。てかここフロアの反応微妙で(笑)誰だっけこの曲……と思ってたら周りのスマホ画面が次々にShazam起動させてるのが見えて笑った。思わずチラ見してしまった(「Into You」でした)。

腹にくるキック。これはフロアならでは。アンビエントなヴォーカルチョップ使いもデカいスピーカーから出てくると強い強い。中盤で「Kerala」〜「Otomo」という大ネタがもう来たんだけど、そのときのフロアの盛り上がりは見もので。ステージ上の最前ど真ん中(つまりサイモンの真後ろ)にいた女性がおいおいと泣き崩れ、周りのひとに頭をなでられたり肩を叩かれたりしている。それに気付かず黙々と機材をいじるサイモン。おいおい泣き続ける女性。すごいシュールな図だった……。いや、わかる。お立ち台にいるからめちゃ目が行ったけど、大好きな曲がかかってフロアで泣き崩れる客というのは、自分含め珍しい光景ではないのよ。はたから見ると不気味だけどな。

もうずーっと山場みたいな感じでずーっと楽しかった。ニコニコしたまま踊ったりウロウロしたり(これがまた楽しいのよ)して、いつの間にやら時は過ぎ。150分+アンコール10分てとこだったかな、どうも有難うございますを英語と日本語で、また会いましょうを英語で。いい踊り始めでした! 翌日は筋肉痛。普段の運動不足を思い知った。

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・BONOBO / プリミティブと洗練の両方から生みだされる圧倒的多幸感! アルバム『Fragments』の繊細なサウンドのレイヤーをよりインティメイトなモードで体感することができた、忘れがたい一夜!┃BEATINK
またこんなアオリを(笑)

・そうそう、長丁場だったからかバインミー屋さんが入ってた。再入場不可だったし、こういうのいいですね

・夜中に高橋幸宏さんの訃報。呆然としたまま寝て、ボーッとしたまま出かけたのでした。エレクトロ好きというか音楽好きの出発点がYMO。血肉になってる。そのことをずっと考え乍らフロアにいました