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2017年04月12日(水) ■
SHOBALEADER ONE@TSUTAYA O-EAST

SHOBALEADER ONE@TSUTAYA O-EAST

ふたたびのEAST、Squarepusherの楽曲を人力で演奏する(!)Shobaleader Oneの初来日公演でございます。それだけでもギャーとなろうもんですが、いろいろコンセプトがありまして。バンドの編成とプロフィールはこんな。

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B:Squarepusher
G:Arg Nution
Key:Strobe Nazard
Dr:Company Laser

・Squarepusherが始動させた、Shobaleader Oneとは一体? : CINRA.NET

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もうこの時点でニヤニヤしてしますよね……。スクエアプッシャーことトム・ジェンキンソン以外は地球外生命体なんで姿を晒せないらしく、とかいったら地球人のトムがなんで三人につきあって同じ格好してるのかとかツッコミたくもなりますが、まあそれはおいといて、とにかくおそろいの装束があるんですよ。Daft PunkかSunn O)))か、マスク(ていうかヘルメットとかサンバイザーみたいな……)にローブ姿。しかもマスクには電光掲示板がついていて、LEDで模様とか文字とか出る。リズムに合わせて点滅とかする。もう、アホかと。最高ですやんと。

ちょっと説明しとくと、スクエアプッシャーの初期のライヴは、シーケンサー/リズムボックス(DAT使ってた時期もあるとか)を走らせてそれに生ベースをのせていくというものでした。



(20170424追記:アーカイヴがSquarepusher公式チャンネルにあがってたんでこっちも。『AMP』! 山口珠美! 当時のテクノシーンを伝えてくれるよい番組だった〜! インタヴュー中たまみの脚をちらちら見てるトムくん若いな!)


1997年の初来日公演はこんな感じ。わーあどけないねー、このとき22歳。そうそうこれ、第一回フジの前夜祭とかだよ。中止になった二日目に出る予定だったので、結局やったライヴはこの一本だけで……ちなみにトム自身は一日目、エイフェックスツインのくまの中のひととしてダンサーとしてフジに出るには出た(笑)。
(20170428追記:おおっとくまの中のひとじゃなかったすみません! まんまの姿で出てたとのこと、下の記事参照。てかこれ読んだ憶えあるぞ…何故忘れている……。くまの中に入っていたのは弟のアンディくん(Ceephax Acid Crewね)とWarp創始者ロブ・ミッチェルだったそうです)



このライヴ形式、近年はアンコールとかでちょっとやるくらいでした。もともとプレイヤー志向のひとでもあり、凄腕なのは周知のところ。今回は全編でそのベースプレイを聴けるわけで、そりゃもう狂喜乱舞ですよ。しかしここで一抹の不安。ベースはともかく、ドラムは……? あのドラムンベースを通り越してドリルンベースとか呼ばれてたあのリズムを生演奏で叩けるのか? フロアはなんだか異様な空気、まだかまだかと待っている。開演がちょっと遅れたんだけど、待ちきれなくなった客が「はよやれやー!」といったヤジをとばしたり、「デッデーン♪」(「Coopers World」冒頭のベースフレーズ)と唄いだして笑いが起こったり。メンバーが出てきたら大歓声とどよめきと、そして笑いが起こります。だって…おもろい……あの格好……ポジションについて、楽器をかまえるとペカーとLEDが点灯します。大ウケです。で、一曲目がまさにの「Coopers World」でやんの。もういきなり沸点です。フロア阿鼻叫喚。

ちなみにわたくし低身長故、EASTでのライヴは大概二階席にいくんです。この日も二階席から観てたんですが、一階席の盛り上がりっぷりと二階席の食い入りっぷり(もーとにかく演奏を凝視、一音も聴き逃すまいってな集中力)の違いも興味深かった。90年代ノットデッド派、スクエアプッシャー初期から聴いてましたってひと、ジャズ、プログレ好きと思われる年配のひと、あとどっから聞きつけてきたか結構若いひと、と客層も混沌としてました。よいことですな。ちなみに「はよやれやー!」のヤジは「もっとやれやー!」になりました。客も威勢がよくて面白かったな……。

で、本編。いやー…叩けるんですな……。人力で演奏出来るんだー! セットリストを見て驚け、あの曲をあの曲を人力で、あの格好で! ベースはともかくドラムのカンパニーレーザーって何者だよ! ……といってもあの扮装ですから、ベースもトムじゃなかったからどうするという懸念もあります(笑)。いやでもあの身長は…ゴッツい6弦ベースを軽々弾く手のデカさは……あの格好で曲間手をふったりぴょこっとお辞儀するもんだからフロアは総じてニコニコですよ。あっ、この愛嬌はトムだわね。かわいいねー。

ベースがギターの音域もバリバリ弾くんでギターはちょっと分が悪いか? と思いきや、「Squarepusher Theme」のイントロとか一発でわかるあのコードはギターが弾くわけでさ。フュージョンぽくもなるんだけど、全体的に音が重く厚いんでメタルっぽくもある。このミクスチャーっぷり、わけわからん。ずっとゲラゲラ笑ってた。そして特筆すべきは美しいメロディ。「Tetra-Sync」からの〜「A Journey to Reedham」なんてもう笑い乍ら泣いてましたよ。「Iambic 5 Poetry」〜「Squarepusher Theme」の流れにもほろりときたよ。

そしてキーボードがなにげにすごかった。もともとはプログラミングで作られた高速リズムとリフを全部手弾きしてるってとこでもうおかしいんだけど、それがとてもパーカッシヴなところが人力の情緒です。トムのスラップベースと相まって、とにかくリズムが太い! メロディもベースとキーボードが手分けしていて、ベースだと思っていたらキーボード、キーボードだと思っていたらベースだったりと「何故これをそっちが弾く!」というこんがらがりっぷり。しかしそのうち、いやこの割りふりがベストなんだわと思えてくる。要は全員すごかった。

再現してみましたすごいでしょーって技術自慢ってのとはまた違う気がする。もともとは機械の特性を活かして作ってみたらお気に入りの曲が出来て、披露して、何年も経ってみたら「あれ、これ人力でも出来るんじゃね?」と思い立って、創意工夫を重ねてみたらめちゃエキサイティングなものが出来た、みたいな。これを演奏してみせる、という熱意と鍛錬も感じました。この二十年が必要な時間だったと思える。聴けてうれしかったよよよ。マスクだけでなく照明もLEDでリズムとシンクロ、綺麗だったなー。

この夏のソニマニ出演が発表されており、盛り上がりは必至。しかし夜中とはいえ真夏にあの格好で大丈夫なのか。熱中症になるんじゃないか。ダフトパンクから換気術を習うといいんじゃないかなと思いました。

OAはにせんねんもんだいでした。ブレイクビーツの鬼本編の前、という環境のなか、ちょーーーミニマルで攻めた。この対比、よかった!

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・セットリスト(setlist.fmより)

01. Coopers World
02. Hello Meow
03. Don't Go Plastic
04. Iambic 5 Poetry
05. Squarepusher Theme
06. E8 Boogie
07. Deep Fried Pizza
08. Delta-V
09. Tensor in Green
10. Anstromm-Feck 4
11. Tetra-Sync
12. A Journey to Reedham
encore
13. Megazine

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後日談とかその他いろいろ。

::: BEATINK Official Website / Warp Records / Shobaleader One - Elektrac :::
公式ライヴレポートだぞー。

・Shobaleader One / にせんねんもんだい 東京公演 2017 - Togetterまとめ
読み返してニヤニヤ出来ます。で、ここで指摘されてるんですが、

・Adam Betts|Bandcamp
ドラムのカンパニーレーザーの正体は、どうやらThree Trapped Tigersのアダム・ベッツらしい。本人のBandcampに書いてあるっつうね……ワキが甘いな地球外生命体(笑)。
しかしTTTといえば、昨年春にmouse on the keysが欧州ツアーしたときの対バン相手じゃないですか。川��さんが「ブライアン・イーノお墨付きの」って紹介してたよ。意外なとこで繋がったな……。

Wild eyed and confused in Tokyo. Only thing to do is to nail a red eye and go disgrace myself in the synth shop.

Adam Bettsさん(@adambettsdrums)がシェアした投稿 -



日本を楽しんでおられる(笑)。画像は全部で四枚、右側の矢印をクリックするとスライドします。や、ちょっとホッとした。
というのも、ショバリーダーワンが大阪公演を行った日、イアン・マッカロクが東京でのライヴをドタキャンして帰国してしまったのです。
アメリカと北朝鮮が武力衝突の可能性、というニュースを受けてとのことでしたが(日本にいると危ないと思ったのか)、サポートメンバーをおいてけぼりにして(!)帰ってしまったのはかなり酷い。なんでそうなったかの真偽が明らかになっていないので詳細はここでは書かないでおく。でもこのニュースを知ったとき、二日前に観たばかりの彼らのことがまず頭をよぎりました。



このツイートを読んでちょっとなごんだ。



帰っていかれました。無事ツアー終わってよかった、なにごともなく帰れたようでよかった。ツアーを最後迄やってくれて有難う、またきてね(単独でも) !

・おまけ『Squarepusher Live @ Liquid Room Tokyo 1997』

こっそり(でもないが)おいとく。音のみです。togetterまとめにも載っている「初来日の時は客に帰れとか出てけとか暴言吐いて嫌そうにやってた」ってツイートに違うよー! といっておきたい。
この和気藹々っぷりを聴いてよ、終始フレンドリーな雰囲気だよ。確かにトム、失踪したりおかしな時期もあったけど、それは初来日のときじゃないよ。
前述のフジ前夜祭のものです。アンコールで「フジもがんばれー」と言われてるのはそのため。日本語の呼びかけにいちいち「yeah」って応えてるトムかわいい。ああかわいい。かわいいで終わる。