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2016年08月21日(日)
『SUMMER SONIC 2016』2日目

『SUMMER SONIC 2016』2日目

毎度のことですがとにかく暑さに弱いのでサマソニではいつもぼんやりしている。ホントにダメなんですよ暑いの……。そのうえ連夜ついついオリンピック中継を観てしまっているので、今年の出発はいつにも増してだらだらでございます。会場着は12時過ぎ。メッセをちょっとうろっとしたあと、トリに向けて続々とひとが増えるであろうからということで一度マリンへ行って様子見。[Alexandros]が演奏中で、五郎丸のビールのCM曲を生で聴けました。ラッキー。

さてMETAFIVEですよ、メッセに戻りSONIC STAGEへ。やっと観られた〜。いやあ、よかった……。日本のテクノの血筋がもうたまらん、おらあYMO育ちだとしみじみ思い知る。ユキヒロさんの声ホント好き。LEOくんとのハモりも倍音めっちゃ出てる感じで気持ちよいのなんの。といえばLEOくんめっちゃ気合い入ってる感じでかわいかったなあ。まりんも小山田くんもますますヒゲが濃くなり遠い位置からでも剃り跡が判るくらいでした。往年のびしょうねんもいい感じに大人になりました。最後は水原佑果さんも登場、んもうっお洒落! しばし暑さを忘れてニコニコ(メッセは冷房入ってるしな)。

METAFIVE終了後通りがかったSIDE-SHOW MESSEには丁度A応Pが出ており、『おそ松さん』の主題歌「全力バタンキュー」を生で聴けました。またまたラッキー。

マリンに戻る道すがら、屋台で習志野商工会議所青年部出店の習志野ソーセージを買う。17時過ぎにやっと初ソニ飯ですよ! おいしかった〜。なんでも第一次大戦中習志野にあった俘虜収容所にいたドイツ人から教わったレシピとのこと。屋台の並びにあるISLAND STAGEではSultan Of The Discoが演奏中。日本デビューが決まっているそうで、日本語と英語を交えたMCも楽しい。陽気なディスコサウンド、ファンクでポップで面白かった! 捕虜から伝わったソーセージを食べ乍ら観る、ミリタリーファッションで唄い踊る韓国のバンド。この子たちこれから兵役なのかな、それとももう終えたのかななんて考えてしまった。なんというか、こう…平和っていいなあと思った……。

前日は雨でいろいろたいへんだったそうで、今日も天気が怪しいのでマリンは屋根のあるスタンド席を確保。ほぼ正面。サカナクションの時点でアリーナもスタンドもほぼ満杯、シェー。これはもう動けんな……。とそのままサカナクションを観る。終始アゲアゲで盛り上がった。和太鼓集団や舞妓さんも出てきて楽しかったです。

さあRadiohead。弦の入った「Burn the Witch」とかどうすんのかなと思っていればバンドサウンドでやりきった。5曲目迄新譜から、曲順もそのまま。攻めますなあと思っていたらそっから「2+2=5」、「Airbag」ときたもんだ。以降はもう、ちょっとなんなのこの出血大サービスってな感じでした。個人的には「Airbag」でふんぎゃー! となって、アンコールの「Nude」〜「Creep」ではもう笑いしか出なかった。実際ゲラゲラ笑っていた。てか「Airbag」は久し振りすぎて「Planet Telex」と間違えてツイートしたくらいです。バカ。「Creep」はアンコールの時点で「あるか? くるか?」てな雰囲気がありありで、「Nude」のあとジョニーが一音をチェックのようにつま弾いた時点で「あ、ひょっとしてひょっとして」「やっぱり? やっぱりなの?」てな圧がすごくて、イントロが始まったらもう喰い気味で怒涛の阿鼻叫喚でしたよね。待ってた感半端なかった。二度はないだろうと思っていたけど、思えば前回は13年も前だ。このso fuckin' special感、しかもストレートに期待に応えるという茶目っ気。大人になったんだなあ。肩の力が抜けたとも言おうか。いいことじゃないか、長生きはするもんだよ。「Let Down」も聴けて嬉しかった。ひっそり涙ぐみました。納涼。

ワンマンなみの長尺だったけどステージは遠く(モンスターバンドとはいえRadioheadのワンマン来日でスタジアムの選択はないだろう)、アーティスティックな照明はメンバーの姿を光と色に紛れ込ませる。ステージサイドのヴィジョンも同様。ブート対策かなあ、サカナクションのときはキッチリ映してくれたのに〜。メンバーの表情を目にすることは出来なかった。トムもジョニーも日本語どんどん習得してて、ふたりで日本語で話したりもしていて楽しそうなのは伝わりました。ほんと発音いいよね! 耳がいいんだろうね。ジョニーは随分早くから来日していて、『JUNUN』上映中の目黒シネマにも来たそうです(来場時つぶやいた日本語がまたかわいい)。企画したひとよかったね!

しかしこのクロニクルっぷり…トムのプライベートについても考えてしまう。長い道のりだったのだろう。帰り道、最後にワンマンで来たのっていつだっけと話していて、2008年か、と。日本にはその後フジに来たりAFPで来たりTMBで来たりしているけど、Radioheadがこんなに続くとは正直思っていなかったな。こんなに怪物バンドになるとも。これからも聴いていきたい。そろそろワンマンの緊密さで観たいなというのが本音です。

終演後の花火を笑顔で眺める。天気はもった。バンドのメンバーもステージ裏で同じ花火を見上げているのだろう。来てくれて有難う。

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セットリスト(setlist.fm)

01. Burn the Witch
02. Daydreaming
03. Decks Dark
04. Desert Island Disk
05. Ful Stop
06. 2+2=5
07. Airbag
08. Reckoner
09. No Surprises
10. Bloom
11. Identikit
12. The Numbers
13. The Gloaming
14. The National Anthem
15. Lotus Flower
16. Everything in Its Right Place
17. Idioteque
---encore---
18. Let Down
19. Present Tense
20. Nude
21. Creep
22. Bodysnatchers
23. Street Spirit (Fade Out)

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広い広いマリンスタジアム。ブンブンはこんな大きなところで演奏したのだなあと何度も思う。ついこのあいだのことのようだ。フジでも同じことを思った。これから何度も思うことだろうし、何度でも思い出したい。