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2014年10月13日(月)
『テロ, ライブ』『WORLD BEAT 2014』

『テロ, ライブ』@シネマート六本木 スクリーン2

前売り買って特典のノートも貰っていたのに観たのは今と言う…やっと観られた〜ららら〜(唄う)ハジョッシー! ハジョッシー!(叫ぶ)

いやホント観られてよかったわ…そして今回も頼りになる沼先輩方、twitterのTLでいろいろ読ませて頂いていたのでヒイー! となるとこいっぱい。ありがたやありがたや。勿論予備知識なくても楽しめる非常にエキサイティングな作品でしたが、あの建物が国会議事堂だと言うことを知っているのと知らないのでは、幕切れの印象がかなり変わりますね。本国のひとたちだとそこらへんすぐ判るのでしょうが、外国人が観ても気付かないよ…ホワイトハウスみたいな、いかにもって建物じゃなかったし! 本当にさりげなく映るし! このへんはパンフレット等で補足すればよかったのにと思ったりもしました。

なんかもー公開から随分経ってるしひとの感想読んでまわってああ! ああ、ああ! とのたうちまわり終わったので自分の感想を書く気力など。と言うことでメモ的なものを。

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・ハラハラドキドキやがて悲しき
・ハジョッシハジョッシ言ってますが本当の名前はハ・ジョンウです
・カメラに向かって喋り続けるキャスター役。出ずっぱり、ひとり芝居の時間が長い。表情のちょっとした変化、視線の動き、声の調子、これで98分引っ張ります
・それを追うカメラのスピード感も素晴らしい
・で、ハジョッシ声がいいー! 美声ー! この声好っきー!
・そうですチョン・チャンタイプの声です。倍音出てそうな
・電話の声への疑念、犯人が明かされたときのやりきれなさな…ううう(泣)
・いやーしかしTVキャスターて激務よの…神経すり減るわ。寿命縮むわ

・Noye(博)/곤(@umksr)さんとあいはら(@ai_harari)さんのやりとり
すっごくすっごく参考になりました。あいはらさんのツイートはいろんなためになることが書いてありますよー特にハジョッシ情報

・『방송사고내 귀에 도청장치사건』(放送事故「耳に盗聴装置があります」)
上記のやりとりで紹介されていた映像


・『ポップコーン』ベン・エルトン
視聴率のためならエンヤコラ、個人的な参考図書。舞台化され日本では勝村政信さんが犯人を演じました

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『WORLD BEAT 2014〜ジプシー・オリエンタル・エクスプレス!!』@めぐろパーシモンホール 大ホール

ハシゴ。ファンファーレ・チォカリーア(ルーマニア)、クイーン・ハリシュ(インド)、ババズーラ(トルコ)。早くから開いていた会場では、ロビーでCD、グッズの他に屋台的な食べものや呑みもの(先月のペンギンカフェのときにはなかったものが!・笑)、ダンス用品やアクセサリーを売っている。楽器も売ってた(ステージで使用後売りますって・笑)。ミニ演奏会もやってました。ロビーが広いとこはいいね! 特にこんな雨の日はね! 開演前にはステージにバラカンさんが登場、スライド映像を見せ乍らバンド紹介をしてくださる。

トップバッターはババズーラ、超サイケ! 日本人ベリーダンサー、ノーラさんが妖しくステージを彩ります…と思っていたら、後半は腹踊りを披露。まあベリーダンスも腹踊りの要素がありますが、顔を描いた肌色ストッキングを着て出て来た(この時点で自前の顔も隠してる)ので照明当たる迄おろっとなりましたわ…乳首の部分が目になってるんで、あれ、トップレス? それとも毛皮族仕様(飾りニプレス)? と思ってな(笑)。これがかわいいの! いやん盛り上がったわ。

休憩後まずはクイーン・ハリシュ、ちょう男ットコ前の女形ダンサーです。ちょう美人なんだけど骨太な感じで踊りもしなやかと同時に力強い。あひる口がかわいい。頭に大きな(1.5mくらいある)壺を載せて登場(ラジャスタンダンス?)、あっと言う間に場を掴む。高速回転、そしてプロフィールにもあった超高速膝立て旋回ダンス! 身体が浮いてるみたい! 盛り上がる盛り上がる。やーこれすごかったよ、また観たいよー。アンコールで出て来たときまたやってくれないかなと思ったけどやってくれなかったわ。膝に負担かかりそうだし、決めワザだからそんな簡単には見せられないですよね。

さてファンファーレ・チォカリーアですよ。『アンダーグラウンド』の音楽で一気に認知された、あの超高速ジプシーブラス。観るのは2005年の『彩の国ワールド・ミュージック・フェス』以来。この翌年に最年長のおっちゃんが亡くなったんだよね…今最年長の方も、もう七十代くらいではないかな。大太鼓のおっちゃんがなんだか終始つらそうでちょっと心配になったり。基本旅バンドだから体調には気を付けてね。

パワフル、とはまた違って終始軽やか。でもすごいエネルギッシュ。ジプシーブラスマナーの「Born to be wild」や「007のテーマ」とかちょう格好よかった。「Born to be wild」なんてリズムが全然違ううえにメロディもなまっているから、サビが来る迄何の曲かわからなかったくらい。サビが来ても節まわしが独特なので一緒に唄えないね! 笑顔で手を叩き続けるね! 伝承曲の数々は当然むちゃアガる。掌が、指がもうパンパンです。しかもねなんか巧くなってた、前より(笑)。

ふと考える。東欧のちいさな村(彼らのドキュメンタリー映画『炎のジプシー・ブラス』のサブタイトルは「地図にない村から」だ)に暮らし、結婚式や葬式で演奏していた彼らをヘンリー・エルンストが“発見”したのは1996年。メンバーが固定されていき、バンドとしてアルバムデビューしたのは1998年。ルーマニア革命によりチャウシェスク独裁が終結したのは1989年のクリスマスだ。チャウシェスク夫妻が処刑された映像は、メディアに“処刑〜遺体検分”が公開された最後だと記憶している。今ではそんな映像は(日本では)TVには流れない。“発見”迄の七年間、経済破綻下のルーマニアで不況に苦しんでいた彼ら。「自由は手に入れた。次は幸福を手に入れる番だ」。

ドサまわりマインドがときに哀愁を生む。でもそれは、本人たちにとっては日常であり、あたりまえのことなのだろう。感傷なんてこちらが勝手に抱くものだ。音楽はいつでもそこにある。今はこの方が最年長かな、tpのラドゥさんのソロ。音が細くはなっているけれどすごく“唄う”ラッパ。素敵でした。

アンコール後、演奏し乍ら客席へと降りてくるメンバー。通路を練り歩いて投げ銭ターイム! 観客が群がってしまって右往左往、どっちに行けばいいか迷ってる(笑)。おでこに千円札を張り付け、帽子にお金を集め、そのままロビーへ。プランクトンの社長さん(確か)がステージに誘導しようとしていたけどそのまま出て行ってしまったよ…そのまま皆ロビーでうろうろ(笑)。終演後はバンドはサイン会、ハリシュさんはヘナタトゥー実演。メンバーと立ち話をしているひとがいたり、写真撮影してるひとがいたり。立ち去り難いお祭りでした。

ハジョッシの美声も堪能したしいろんな国のいろんな音、文化を楽しんだ一日だったわー。台風が近付いていたので急いで帰宅、ごうごうの風音を聴き乍ら眠りにつきました。

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・ファンファーレ・チォカリーア 来日公演|Fanfare Ciocărlia|PLANKTON プランクトン

・<フジロック’14>沸かせたジプシー・バンド=ファンファーレ・チォカリーアのマネージャーに彼らの魅力を聞く | Qetic

・ファンファーレ・チォカリーア - CDJournal
「結婚式で演奏していました。そのときABBAの〈マネー・マネー・マネー〉をやってくれとリクエストがきてできなかったら話にならない。どんな曲でもぼくらなりのスタイルで演奏できますよ」