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2012年05月14日(月)
『PLAY VOL.1』

Shibuya La.mama 30th Anniversary『PLAY VOL.1』@Shibuya La.mama

ラママ30周年と言うことで、5月は特別プログラムのようです。そのなかの『PLAY VOL.1』、スガダイローTRIOとmouse on the keysの対バン。ピアノトリオだけど編成は違い、仕様も違い、しかしどちらも唯一無二の存在感。ラママさん素敵な対バンをありがとー!そもそもmotkは今回がラママ初登場だったので、どういった流れでこの対バンになったんでしょうね。いやはや嬉しい。スガダイローさんもずっと気になっていた方だったので今回観られて嬉しい。

先攻motk。メンバー3人とTsネモジュン(Z解散にはビックリした…)、Tp佐々木さんの5人編成。今月motkはライヴ強化月間なのか、本数多くて網羅は出来ない。ネモジュンが急遽来れなくなって、3人だけの日もあったようです…レア。行きたかった……。

ラママって面白い形で、ステージは下手に花道、中央から上手にかけての三角形。フロアは扇形に拡がっている。下手からDrs(川崎)、Key(新留)、Key(清田)で中央に三角柱の蛍光白色照明、上手部分にTs、Tpと言う配置でした。開演直前からスモークがものっそいたかれ、三角柱の照明とステージ側からの照明で逆光になり、メンバーのシルエットしか見えないと言う演出でスタート。おお、格好いい。そして楽曲がこれまた格好いい。序盤3曲はアウトロと次の曲のイントロを繋げてガンガン進める怒濤の展開。息つく暇もない。横に長いステージなので3人本館2人別館みたいな感じになってて、2人側は3人側と意思疎通するのがちょっと大変そうでした。「seiren」のときはネモジュンが川崎さんのとこ迄旅に出て、Drsと合わせてカウベル叩いたりしていた。ステージとフロアの距離も近いので、カウントいれる川崎さんの生声もよく聴こえた。構成が複雑なので、曲中でカウントいれる箇所が結構あるんですよね。

「a sad little town」ブレイク前後のドラムパターンをかなり変えてきていたのを筆頭に、よりインプロ的な部分が増えていた印象でした。リムショットの連打を入れてたのはどれだったか…これは面白かった。以前は全部プログラミングで作った曲を身体にたたっこんで生演奏、だから指や腕の自然な動きとは真逆の連符やリズムがあって難しい、みたいな話をしていたが、今はセッションで作っていくところも増えたのかな。今更だけど「最後の晩餐」のBPM決めてるのって清田さんなんだよなあ。この日はいつもより入りがはやく、BPMちょっと遅めだったような。「the arctic fox」では川崎さんがシーケンサーでリズムパターンを走らせつつドラムも叩く(これはメンバー2人のときからやってた)けどクリックを聴いてる訳ではないし、ライヴでの彼らはアクション含めフィジカル、演奏は骨太。やっぱり『動物のお医者さん』を思い出すわー、「ぶっとい足は大きくなる証拠」(笑)。余談だが最近周囲では川崎さんのこと「シーザー」でも通じるようになってしまった……。

MCは新留さんと川崎さんで。新留さんの髪が伸びてて、ヒゲ含め新井浩文くんみたいになってました(笑)。「ラママに出るのは初めて」「この対バンは嬉しい」「ラママと言えばジョン・ゾーンのコブラとか、コアなブッキングをしている印象」等々。「spectres de moude」が聴けなかったのは久々だったけど、新曲が聴けました。これがまた複雑なリズムとタペストリーのような和音の絡み合いがむちゃ格好よかった。新譜リリースも決定しましたし、他の新曲も早く聴きたいな。待ち遠しい。

さて後攻スガダイローTRIO。メンバーはスガダイロー(Pf)、東保光(B)、服部正嗣(Drs)。セッティングが一変、こちらは全てアコースティック楽器の編成です。グランドピアノとコントラバスが運び込まれる。機材トラブルもあったのか、サウンドチェックにちょっと時間がかかりました。

motkから続けて聴くと、音の丸さを感じます。生楽器、と言うか木で出来たものの温度と言うか。服部さんはこないだの『BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2012』で千住くんと対戦した方なんですが、今回は鍵盤打楽器や小物は少なめのシンプルなセット。ブラシとスティック、素手を使い分けていました。そう、ドラムキットを指と掌を使った素手で叩く音が柔らかくてよかったー。曲中演奏し乍らどんどん持ち替えていました。Bの東さんは弓も使い、摩擦音がスタッカートとは違うリズムを刻んでいて格好よかった。それぞれのソロをじっくり聴かせ、しかしそのソロがその後の展開を左右するのであとのふたりも笑ったり目を剥いたり、敏感に反応して曲の姿をみるみる変えていく。

タイトル紹介やちょっとした解説も挟んでくれて楽しかった。だって「山下洋輔」って曲があるんだもの!てか聴いてるときわー山下洋輔みたーいと思っていたのでブホッとなりました。最後の曲「珠算遊戯」がすごくポップでスリリング。「御破算で〜願いましては一円な〜り〜二円な〜り〜」を二十迄やる、と言うもので、ちゃんと音階で弾いていくのです。あの旋律がみるみる花が開くように展開していく。ホントに二十か?と途中迄数えていたが、どんどん曲が育つので判らなくなった(笑)。ご本人、終わったあと「二十より多くやっちゃった(笑)」と仰ってました。こーれーはーすごかったなあああ!また聴きたい!

ジャズのスタンダード曲を即興でどんどん折り込んでいくアンコールもこれまたすごかった。途中motkの清田さんが近くで聴いていたのですが、音楽に合わせてゆらゆら身体を揺らし乍らも真顔でスガさんをガン見していたのが印象的でした。

スガダイローTRIOの演奏前、ノイズ中村さんの楽しい前説?がありました。ラママおめでとーいや実は僕も今日誕生日なんです、ジョージ・ルーカスと同じなんですよ!南博さんとも…いわってー!おめでとーって言ってー!シーン(だだすべり)みたいな(微笑)。おめでとうございます…でも南さんの誕生日は15日なんです……一日早いですがお祝いしましたよ。で、「今日すごい対バンでしょう、二度とないですよ」なんて言ってしばし間があり、え?となったスガさんから「…なんでだよ!」とツッコミ入れられておりました。ウケた。二度とないなんて言わずまたやってー!