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2012年01月07日(土)
『エンゼルからの贈り物』『北の異才たち』

特別展 森永のお菓子箱『エンゼルからの贈り物』@たばこと塩の博物館

1899(明治32)年創業の森永製菓株式会社。いくつかの戦争や災害から守り抜かれた貴重な資料を通し、その歴史を辿ります。

年代毎に展示されたパッケージは、紙箱のものから錆び付いた缶迄いろいろ。最初にチョコレートを発売したときは、滋養、保健にと言った宣伝文句が書かれているのも今見ると新鮮です。初期に使用された移動屋台の看板には聖書からの一節が。創業者である森永太一郎は製菓を学びに渡米した後キリスト教へ入信したのだそうです。人種差別や解らない言葉に苦しみ乍ら西洋菓子の製法を学んだ太一郎の心境はどんなものだったんだろう。

関東大震災時の従業員日誌も展示。当日は緊急事態なのでと社員をすぐに帰し、以降被災者の支援へと奔走していく会社の様子が書かれていました。軍国主義色濃い時代には東條英機の肖像画印刷されたお菓子のパッケージも。戦争が近付くにつれお菓子が作れなくなり、その辺りの資料が少なくなるのも印象的でした。

そういった歴史的な背景を追っていき、やがて自分が知ってる時代。あーこんなのあったー!あーこれ今も売ってるー!とワクワク進む。この辺りになると、モニタに流れているTV-CMも憶えているものが増えてくる。ところでCM、サウンドロゴが「モリナガ♪」にあたる「ピポピポ♪」の4音から「ピポパ♪」の3音に変わってるんですねー。これは憶えてないわー、いつの間に変わったっけか…並べて聴いてくとあれ?と思うんだけど。キャンディーズが何年か専属契約を結んでいたようで(ここらへんはギリギリ憶えてない…ピンクレディー世代です)、彼女たちが「ピポピポ♪」とロゴを唄ってるものもあってかわいかったー。

チョコボール(キョロちゃんのあれ)の歴代お菓子のカンヅメも展示されてたんだけど、今すごい豪華な感じなのね…カンヅメの形もなんか洗練されてて。タイムカプセル型とかあったよ。なんかまた集めて応募したくなった(笑)。

会期終了ギリギリだったのでカタログが完売していて残念。グッズ販売もあったけど、ぬ〜ぼ〜ものが沢山あった。ぬ〜ぼ〜のお菓子自体は販売終了しているけど、あのキャラクターは今でも人気なのかな。

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青森県立美術館コレクション展『北の異才たち』@Parco Museum

PARCO FACTORYだと思ってて6Fに行ったら場所がない(笑)、Parco Museumは昨年10月にオープンした新しいスペースだったんですねー。最近地下のロゴスにしか行ってなかったから知らなかった…フロア移動してるショップもちょこちょこ。

青森県立美術館は2006年に行った際その景観と建築物、展示作品の美しさと充実っぷりにすっかり魅了されてしまい、また行きたいなーと思っているところ。今回はその所蔵作品を紹介する『北の異才たち』と、美術館創設に関わったスタッフワークを紹介する『青森県立美術館の魅力』2セクション。

初っ端が成田亨のウルトラマンと怪獣のデザイン画でアガる。スタイリッシュなペン画なんだよー。ダダの3つの顔それぞれを描いた作品は来てなくて残念だったけど(これすっごい格好いいの!)、ダダ全身像は来てた!棟方志功の美人画や奈良美智の90年代の絵画も。奈良さんの『あおもり犬』は流石に持って来れませんね(笑)。そして青森と言えば寺山修司、天井桟敷のポスターも。これシルクスクリーンなので量産出来ず、現存するものは少ないんですよね。しかしシルクはいい、システマティックであると同時に手のぬくもりを感じられる印刷方法。

セクション2ではADの菊地敦己さんや建築を手掛けた青木淳さん、スタッフユニフォームデザインのミナペルホネンのコンセプトやコメント紹介。視界の開ける土地にぽつんと建った美術館。白一色の建物に青のネオン管照明がぽわりと灯る風景はとても印象に残るものでした。いつか真冬に、雪と一体化したような美術館を訪ねてみたいなあ。