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2012年01月03日(火)
『宇宙人ポール』

『宇宙人ポール』@シネ・リーブル池袋1

映画初めがこれでよかったー、面白かったー!ううっいい話。

SFヲタで作家+挿画コンビのイギリス人、グレアムとクライブがSF名作の縁の地を訪ねるアメリカの旅へ!まずはコミコン(日本で言うSF大会+コミケみたいなイヴェント。大規模!)、それからUFO目撃も多く宇宙にいちばん近いと言われるエリア51、宇宙人が星へと帰還する地デビルスタワー。キャー憧れのUFOスポットだヨ!宇宙人に遭ったらどうするどううする?冷静に話して友好的に、俺は落ち着いてるぜ〜とか言ってたらホントに宇宙人と遭遇、クライブは失神+失禁、サイモンギャー。

ポールは60年アメリカに滞在していて『E.T.』や『Xファイル』のスーパーバイザー等をしていたんだけど、お払い箱になって殺されそうなところ逃げ出してきたと言うのでふたりは彼を故郷へ返してあげようと協力することに…しかしこのポールのガラの悪いところと言ったら。見た目は絵に描いたような宇宙人(あれだよ、あれ)なのだけどハッパ大好きピスタチオ大好きスラング使いまくり、しかし絵に描いたような特殊能力も持っている。ハードコアなクリスチャンルースが道中合流し、追っ手も迫る。さてポールは無事故郷へ帰れるのでしょうかー。以下まるっとネタバレしますので未見の方はご注意を。予備知識殆ど入れずに行ったのでのわー!となるシーンがありましたー。

細やかなヲタ心理描写やホモソーシャルをビシビシ感じさせるグレアムとクライブのコンビ、ガラが悪いが義理堅く恩返しの精神は忘れない心は地球人のポール。アメリカと言う土地の広大さ、地方に根強く残るキリスト教を堅く信仰する抑圧された家族、そして銃社会。ポールは身の危険も顧みず60年前事故で殺してしまったいぬのポールの飼い主のもとへ謝りにいくし、ルースの父ちゃんは神を深く信じてる割に無線傍受が趣味でところ構わず銃をぶっぱなすコワレっぷり(笑)。そういう細かいところへのツッコミが丁寧でツボおしまくりです。そしてこれが全てポジティヴな方向へと解決していくのが小粋でブラック、そして楽しい。

そういうアメリカの文化やトリビアが町山智浩さんの監修で細かくそして解りやすい字幕になっていたのもよかったです。かなり情報量あるのであわわとなってるうちに飛んじゃった箇所もありますが、プチ解説も込みになっている字幕はかなり助かりました。

そしてここもツボ!ポールを追う組織の大ボス、ずっと無線や電話の声だけで最後の最後迄姿を現さないのでこれは…と思っていたのですが、登場シーンで爆笑+どよめき。なんとシガーニー・ウィーヴァーなのですよ!シガーニーかジリアン・アンダーソンが出たら面白いな〜、でもいくらなんでも出ないよなと思って観ていたので「のわあ!」とか声に出た(笑)。で、このシガーニーがちょーゴージャスなドレスでアクションドンドンドーン、ギャー素敵!ストラップレスのドレスのブラ部分がずり落ちるのを引き上げ乍ら大暴れです、か、格好いい!そして最後のあっけなさもすごい、なんつう贅沢な…そして出演するシガーニーも男前。ちなみにスピルバーグも声で出演してました。いやはや皆さん面白がっている…作る側の楽しさが伝わってくる……。

個人的には、塚本晋也監督が招待されたり、アマンダ・パーマーが出演したりでここ数年目にするようになったコミコンの様子が見れたのがよかったです。こんななんだー。そしてクライブ役のニック・フロストがおデブのデイヴ・グロールみたいでツボでした。年明けからいいもの観た、楽しかったー!

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映画の前にサンシャイン水族館に行きました。ラッコもペンギンもコアリクイもいたよー!アシカショーも楽しかったー。