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2010年05月30日(日)
熊谷和徳『WeLcoMe To My TAP WORLD!』

熊谷和徳『WeLcoMe To My TAP WORLD!』@赤坂BLITZ

いやーこれはよかった!タップとインプロ。演奏はKey:菱山正太、Tp:タブゾンビ(SOIL &“PIMP”SESSIONS)、B:池田潔(SLEEPWALKER)、Drs:みどりん(SOIL &“PIMP”SESSIONS)と言う布陣。おおっ好みのメンツ!どういう経緯で?と思ったら、10年程前N.Y.から帰国した熊谷さんがジャズクラブに板を持ち込んで、夜毎セッションしていた旧友たちとのこと。うわーそうだったのか、知らなかった。

プログラムには8曲クレジット。オリジナル曲と、ウェイン・ショーターやスティング等のカヴァーで構成。勝手知ったると言う感じで、まるで会話をしているかのように滑らかに展開していきます。熊谷さんがヴォーカルのバンドと言う風情。コンダクター的な役割もなくもないけど、皆が熊谷さんに合わせると言う感じでもなく、お互いのリズム、リフにどう乗るか、そこからどう走るか、停滞なく心地よい緊張感が持続するタイトな2時間弱。

熊谷さんがタップでリズムを刻むので、みどりんとどういうふうに絡むのかなーと思っていたら、DrsとPercと言えばいいのか、面白い掛け合いになっていました。熊谷さんの低音のタップは激しいリズムの時でもどこか暖かみがある。板が文字通り木の板だしね。スティック、マレット、素手でドラムとサンプリングパッドを駆使したみどりんのソロもよかったなあ。そしてタブゾンビと菱山さんの相性がよかったようにも感じた…タブくんは丈青と組んだのばかり(=ソイル)観ているので新鮮。そして座奏のタブくんてのも新鮮。

しかし熊谷さんがタブくんとみどりんに「CD返して。クラッシュとマイルス、あとルーツ」と言ったのにはウケた。逆じゃないのか…てかマイルスなら自分で買いなさいよタブくん(笑)。ふたりは美ぎ島MUSIC CONVENTION IN MIYAKO ISLAND 2010に出演していたため宮古島から当日入りだったそうで、「ちゃんと来てくれてホッとした」と熊谷さん。ちょっと開演が遅れたのはこのせいかな?

ファラオ・サンダースの「Love is Everywhere」でおひらき。「ここがまたスタートだと思っています。これからもまだまだがんばらねば…」と、明るくなったフロア二階を見つめて手を振っていました。その先には赤ちゃんが。お子さんかな(カヒミがいたかは知らない)。夏には東京フィルと共演。いろいろ楽しみです。