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2009年12月05日(土)
『FROST/NIXON』楽日、菊地成孔コンサート 2009 第二夜

午前中心配ごとをひとつクリア、ちょっとほっとした。維持出来ますように。

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『FROST/NIXON』@天王洲 銀河劇場

東京楽日。あー、フロストってやっぱりラッキーの星を持っているんだなーと思ったことがまた出て来た。一匹狼で何をやらかすか判らないレストンをチームから外そう、と言う相談をしている時に、ただひとり彼を外さないと言ったのはフロストなんですね。理由は面白いやつだから。直前にレストンとフロストはちょっとした言い争いをしている。と言うか、レストンはフロストのことをあまり信用していない。お互いの印象はよくなかった筈だ。

あまりにもさらりとしたシーンだったので忘れていた。それくらいちょっとしたことだったのだろう。勘、とも言い難い。こいつは何か決定的な力になる、と信じていた訳でもなさそうだ。でも結果的には、レストンの仕事がフロストを勝ち残らせる。こうなってくると、本人が望んでいるいないはもう関係がない。星を持っているとしか言いようがない。ニクソンが持ちたくても持てなかった星だ。

はーそれにしてもブレナンは終始フロストを睨んでたなー。むっちゃ睨んでた!もはや憎んでた!ニクソンを不利な立場に立たせたらただじゃ済まないわヨ!て顔してた!

ブレナンもフロストも、辞任した後なのにニクソンのことをミスター・プレジデントと呼んでいた。「荒野を望んでいる」ニクソンに敬意を持っていたのだろう。いい楽日でした。

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菊地成孔コンサート 2009『第二夜 菊地成孔 ダブ・セクステット』@オーチャードホール

超強力雨女UAがゲストなので、見事に雨です。晴れ男の菊地さんも敵わなかったか…って、菊地さん晴れ男を自称してるけど、結構天気荒らすよね(笑)。オーチャードホールなので気合いを入れてドレスアップしてきているご婦人方も多いのですが、「ファーが雨に濡れてマタギみたいになって帰ってください」ってMCがツボに入って笑いが止まらなくて困った。今でも思い出すと笑える。マタギ……。

それにしてもUAのケモノ性はいつもすごいなあと思っていて、前回(一昨年)ゲストで出た時も、すっごいゴージャスなドレス着てるのにそのドレスにべらーと手の汗をなすりつけたりしてて面白かったんですが(笑)、今回も出てきただけでうわあ野獣が来た!てな印象でした。「チュニジアの夜」のイントロとともに、身体のラインがくっきり出るブルーのドレスで颯爽と大股歩きで現れる。それがまた格好いいんだわー。スリットが深く入ったドレスなもんで美しい腿が見えるわピンヒール(アンコールで床を踏み抜いたようですひぃー)履いてるから脚のラインが綺麗だわ。そのままマイクをガッシと握り、コードが邪魔だったのかバーンと投げ払い、そのまま「The moon is the same moon above you」となだれこみ。ギャー、完全に持ってった!

おそろしい…なのにMCはゆるい……退場時ステージ袖を向くと、ばっくり背中開きのドレスだった。いやー格好よかった。

UAのことばかり書いてしまったぞ。詳しいことはbobbidaさんのブログで!(毎回おんぶにだっこ)

・Bweebida Bobbida『菊地成孔コンサート 2009 第二夜 菊地成孔ダブ・セクステット @オーチャードホール』
チャーリー・パーカーの画像が昨日と違っているような気がする…ますますタカに見える……(笑)

終演後ごはん食べつつ(韓国料理うまかったー)菊地さんはおかしければおかしい程面白い、だから心配でもある、と話してたんだけど。一見陽性で快楽主義、世の中楽しいことばかり。しかし反面、その快楽を邪魔するやつは殺すぞとでも言うようなタガが外れている印象もある。ほんのちょっとしたことでその表裏は入れ替わる。そのギリギリな感じを死にものぐるいで楽しんでやる。矛盾しているようで真理かもしれないそれに、どこ迄足をつっこめるか。この時反省や後悔は何の意味もなさない。こうなるともう、ひたすら祈るしかない。誰に対してもそうだ。守ってください、ラッキーの星を灯らせてください。おねがいします。

その後おおともっちがいかに繊細な心の持ち主かって話になってこれも面白かった(笑)。

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セットリスト

1. Dub Liz
2. Susan Sontag
3. AAAL
4. Caroline Champetier
5. ORBITS
6. Night in Tunisia(vo. UA)
7. Honeys and Scorpions(vo. UA)
8. Over the Rainbow(vo. UA)
9. Dub Sorcerer

アンコール
1. This city is too jazzy to be in love(vo. UA)
2. Monkey Mush Down

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