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2009年08月19日(水)
『TAPPERS RIOT II』とか

■わー
アラーキーんちのチロの近況が、今出てる『猫びより』2009年9月号に載ってるー。
世田谷区から表彰されたんですって。元気そうでなにより

■わー
『WHO KILLED AMANDA PALMER BOOK』が届いたー。10ヶ月は待ったで!いい!オマケもひと癖。詳しくは後日

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熊谷和徳『TAPPERS RIOT II ―6Days 6Sense』@青山円形劇場

ソロ公演と思いきや、カンパニー公演でした。熊谷さんと菊地さんの即興ガチンコ対決だと思っていた…。

二部構成で、幕間に15分の休憩が入ります。タップ公演を観るのは初めてだったのですが、成程これは休憩要りますわ…すごい運動量。構成も凝っていて、円形劇場ならではの臨場感と360°どこから観ても映える演出でした。全部で10シーンくらいはあったかな、群舞にバトル的なソロ合戦も。4F(照明や音響卓があるフロアね)で高田洋平さんと中里たかしさんがパーカッションを生演奏する趣向も面白かったです。PAを通さない生音が上から降ってくる。勿論スピーカーからも出ているので、ダブルで聴こえるのです。これは二部にゲストで演奏した菊地さんの音も同様でした。マイクを通した音と生音が同時に違う場所から聴こえる。

タップと言えば固めのリノリウム床でカチカチ鳴らすイメージなのですが、熊谷さんのダンスはストリート寄りになるのでしょうか、フロアは板材。ドカドカ、ガスガス、と言ったような迫力ある音。震動もビリビリ伝わる。板を鳴らすので、丸く太い、暖かみがある音です。反面繊細な音も多く、コツコツ、と床をついばんだり、靴をスライドさせてゴリゴリ、ズスーッ、と軌跡音を出す動作もある。リズムだけで曲を奏でているよう。どうやったらそんなに細かいリズムが足だけで出せるのかとひたすら見入る。足ばっかり見る(笑)おかげで一部ではダンサーの表情をあまり観られませんでした。

と言う訳で、二部はダンサーの表情も観るよう意識…の筈が、やっぱり足を見がち(笑)菊地さんが出てきた辺りからようやく上を向きました。菊地さんはちょっとおすましな感じ(笑)、お客さんだー。靴も流行の、爪先が尖ったエナメルだったぜ!しかも坪口さんも出てきました、おお!菊地さんのサックスと坪口さんと来ればTZB!実際TZBで使うシーケンスソフト使っていたような。いやーラッキー、ここでデュオが観られるとは。熊谷さんのタップ入れてトリオ。菊地さんはテナー1本。マイクコードの裾さばきスタッフがいたのがちょっと面白かった。菊地さんの周りを熊谷さんが踊り乍らぐるりと二周程するところがあったんですが、コードのところに来るとそっとステップしていたのに笑いが。かわいい。

即興的な部分も多かったですが、リハも結構やったのかな、と言う曲調。なんだっけーあのー有名な曲もやったんだけど忘れてしまった…。お互いのリズムで掛け合うところもあり、流麗なサックスのメロディにタップでリズムを加えていくところもあり。あ、ここで表情!と見上げると、ふたりとも笑顔。

終わってちょっと挨拶。この時はいつもの菊地さん。坪口さんはタップが気に入ったのか、踊って拍手に応えていました(笑)しかし熊谷さん、思い切り菊地さんの名前間違えましてん。初対面?嫁に聞いときなさいヨ!思えば今回の日替わりゲスト陣、DJ KRUSHやハナレグミはこれ迄にも共演されていたから判るけど、菊地さんはどういう経緯で呼ばれたんだろう。やっぱカヒミさんからかしら。

二部ではカンパニーのひとりのヴォーカリゼーションと熊谷さんのタップ、と言うシーンもありました。このひと気になったー、その他のシーンにも出ていたけどタップはやらず、唄う時は裸足だった。なんてひとだろう?ショートカットのおんなのひと。かわいかったー。

カーテンコールで「まだ二日目なんですけど…(苦笑)」と汗だくの熊谷さん。早くもヘロヘロ?ステージ上ではそんなことは全く感じさせませんが、終盤はかなり汗をかいていた。落ちる汗の粒が照明に跳ね返るところが何度も。綺麗でした。

そうそう照明よかったなあ、暗闇基本、ピンスポ基本なんだけど、壁面に紋様を映し出していたり。円形ならではだなあ…とクレジットを見たら、倉本泰史さんだった。そりゃ倉本さんなら円形のことは熟知していますね。暗闇の中に浮かび上がる黒い衣裳の熊谷さん、格好よかったです。