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2009年03月07日(土)
『春琴』とか

■きんようび
『ロストガール』@ユーロスペース1。面白かったー。渡辺真起子さんのツラがまえ大好き。
一度公開が決まった映画館が閉館になったこともあり、無事上映が終了して本当によかったなあと思いました

■どようび
いやー行く先々で出るわ出るわケラさんと緒川たまきさんのご結婚話。おめでとうございます。
「(お付き合いされてたの)知ってた?」と訊かれたが私が知る訳ないだろう!(笑)一緒にお芝居観に来てたとかって話は聞いたりしましたけどねえ。
SePTのロビーやトイレでもその話してるひとがいて面白かった…面白い言うな

■と言えば
伊藤さんが亡くなった時も、数日後に行った劇場のロビーでその話題がよく聞こえてきて泣きそうになったもんだよ…一緒にするなよ

■SePTに行く前
二子玉川にJA(農協。notジェーンズアディクション)とものづくり学校が組んで出店してるカフェに行く。道に迷い、辿り着く迄に1時間近くかかる。地図持ってってるのになんでこんなに迷うねん。花粉でへろへろ。ランチは終わってしまっていたが単品で食べたごはんは野菜たくさんでとてもうまかった。今度はランチに間に合うように行きたい…。
白基調の内装や、テーブル、椅子の素材感が、池尻のものづくり学校にあるカフェと似ててかわいかったー。メニューも結構被ってるかな

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『春琴』@世田谷パブリックシアター

再演。英語字幕付きでした。今年1〜2月にロンドンで上演された時に使われた字幕かな。外国人のお客さんもちらほら。

初演はかなり前の席で観たので、今回は全景を観ようと三階席。あれだけ天井の高い、広い空間が暗闇に浸される光景を前にすると、見ると言うより、目に映ったもの、耳に響くものをひたすら感じることに徹するしかない状態に持って行かれる。こんだけ暗くて芝居が面白くないと即寝るのだが(笑・昼間歩き回って+花粉でぼにゃぼにゃだったしね…)、この作品は観客を感じることに没頭させる力が強烈。観てる間は涙も鼻水も止まっていたよ!ビックリだよ!

どSとどMの、お互いの快楽を追求し尽くす経過をひたすら感じる1時間50分。浮かび上がるグロテスクな光景から、時々はっとするような美しい瞬間が現れる。春琴の音曲の才、暗闇で輝く彼女の肌、ひばりのさえずり(音響がまたいいんだこれが)。そこを掬い上げて愛でるか、おぞましさに身震いするか。時間は重く過ぎるが濃密で、そこには悦びが存在する。大体それを“楽しむ”ことが出来る人間自体がグロテスクなものだ。

キャストはふたり入れ替わり。宮本裕子さんから内田淳子さん、ヨシ笈田さんから下馬二五七さん。初演で春琴のボディをぞっとする程の妖しさで演じていた宮本さんがいないとどうなるんだろう、と思っていましたが、内田さんも艶かしくて美しかったなあ。ああ、あのシーンは前で観たかった(とエロ親父のようなことを言う)。

深津さんの“あの”声の使い方、観た限りではこの役がいちばんよく活きてるように思う。『贋作・桜の森の満開の下』の夜長姫も彼女の当たり役だと思いますが(これは初演の毬谷さんもすごかったけどなー)、そういえば夜長姫もどSだったよなあ。あまりにも無邪気であまりにも恐ろしい。女性の嗜虐性を端的に表現するのに、これだけうってつけで、魅力的な声もそうそうない。そして深津さんがすごいのは、例えその声がなくとも、ひとの目を惹き付ける力があるところだと思います。