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2008年11月15日(土)
『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』とか

芝居流通センター デス電所『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』@青山円形劇場

お誘い頂き行ってきました、有難うございますー。『49日後…』で一躍注目を浴びた?竹内佑さんの劇団です。今回はヴィレッジの細川さんが一枚噛んでいる『演劇村フェスティヴァル』に参加、円形初登場。

今迄観た中ではいちばんスッキリして観れました。内輪受け、照れがなくなっている。これは駅前くらいの劇場だったらまだなんとかなるけれど、円形となると厳しいなと思っていたので。で、それは客演のふたりが加わったことと、レギュラーメンバーが入れ替わっていることが大きいと思います。出ていないひとは辞めちゃったのかな、それとも今回出ていないだけだろうか。

しかしその「内輪受け、照れ」と言うのは竹内さんにとって大事なものなのかも、とひっかかってはいるんですよね。自分がこんなに頑張ってるのになんで受け入れてくれないのか、それならば理解してくれない相手は無視する、いなかったことにする、問題は丸投げにしておいて、逃げられないから妄想に入り込んで自分を守る。と言うテーマ…うわーこれだけ書くとすげーイラッとするなあ(笑)。でも、それを理解してくれる相手だけに届けようとするんだけど、それすら照れてしまう。と言うのも同時に見えているところが気になるのです。甘えとバッサリ斬り難い切実なものを感じる。

観る度にまとまりがよくなっている(見せ方が上手くなってきている)分、逃げられないから妄想する、と言う苦しみがよりハッキリしてくる。そして本人もこのままじゃヤバい、と悩んでいるような印象も受ける。それをずっと見せ続ける訳にもいかないのではないか…そこからどうするか、が今後見えてくるかどうか。

今回はそれをちゃんと外に届ける力がある役者さんがいたことが大きいと思います。『49日後…』もそうだったけど、役者に助けられるひとだなあと…しかしそれは脚本家として弱い、と言うことにはならない。視点が面白いし、どこが苦しいのか、を掬う筆致は他にはないものだと思われます。

あと竹内さんって演出だけやるとどうなるかなとも思った。初の円形を上手く使っていたので。下手にあれこれやろうともせず、だからと言って空間に無駄も感じず。左右に振ったスクリーン使いも上手だなあと思いました。

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■それにしても
事件サイトを熱心に見ているこのタイミングでDVとかバラバラにして埋めるとかゾンビとか……(黙)

■と言う話を
一緒に観たみやちゃんにしたら、「私オカルトとかスプラッタもののDVDを3本借りたらラブコメとか大河ものを3本借りるようにしてるよ。レンタルって履歴残るし!キモいのばっか借りてると自分や周囲で何か事件が起こった時真っ先に疑われると思うから!」と言われた。それ効果あるのか?

■ところで
隣でお昼を食べてたひとが(パスタ完食してた)店を出て、そのまま向かいのラーメン屋さんに入ったのはビックリした。
1. 足りなかった
2. ラーメンはデザート
3. このラーメン屋さんで働いている

■ところで2
コーラッコの声がおっさんからかわいらしい声に変わったのが気になる。あのギャップがよかったのにー