初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2007年06月23日(土)
『船上のピクニック』+鹿殺し路上+NODA・MAP次回公演

さいたまゴールド・シアター『船上のピクニック』@彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

55歳以上の演劇集団さいたまゴールド・シアターに、岩松了(敬称略が敬称)が新作を書き下ろし。第一回公演となっていますが、既に2回発表公演をしています。

2幕、休憩込みで165分くらいかな。あの岩松節…ぐっらぐらの人間関係をみっしり165分。岩松好きのマゾにはたまらん舞台です(笑)階段あるし、見えないところで事件が起こるし、水の最たるもの…海上で、密室で、行き先は未知数で、外部からの侵入者と、内部の孤立者。あーもーいやー!好きー!(笑)

登場人物46人。書く方も随分格闘したのでは…実際は44人になっていたので、上演する段階で何か変更があったのかも知れません。しかしいつアップしたんだろう?時事ネタが巧い具合盛り込まれていました。だから尚更嫌な気分。現在ってこんな風にどんづまりか。それでも生きていかなきゃならないんだ。『欲望という名の電車』のユーニスの台詞のように。

そう、テネシー・ウィリアムズのモチーフがはしばしに現れてじんねりきたりしました。岩松了と言えばテネシー・ウィリアムズだなー。

55歳以上の団員ばかりなので、所謂“大人”の作品が観られる面白さ。老い、死、不安定さ、猜疑心。語られない言葉を妄想してお互いのイメージが膨らんで、そして事件は起こる。それを表現する身体。役者たちの身体は、レッスンを始めて1年余りとは思えない程、舞台に立つそれになっていた。発声も。老いた身体の説得力に加え、それをちゃんと観客に見せる仕様になっている。

蜷川さんと岩松了のタッグ、『シブヤから遠く離れて』で相当ヤラれたもんとしては今回の公演も非常に楽しめました。

余談1:小ホール初めて行きましたが面白い作りですねー。観やすいし!
余談2:1幕目、隣の席が松岡和子氏だった。緊張した(笑)

****************

■鹿殺し路上
与野本町から吉祥寺に行って、ごはん食べて帰る時駅前でやってた。わー初遭遇!偶然遭うと嬉しいもんですな。知り合いいないか客の方をガン見してしまった(笑)
フレディ完コピ観れて楽しかったー。コマ劇、うまくいくといいっすね…諸事情で観られませんが……

■NODA・MAP次回公演
発表されて騒然となっていますが、『キル』の再演です。騒然ってのはキャストですな。
-----
妻夫木聡、広末涼子、小林勝也、高橋惠子、勝村政信、高田聖子、村岡希美、山田まりや、市川しんぺー、中山祐一朗、野田秀樹
-----
テムジンが妻夫木さん、シルクが広末さんてことだよね?うむむむむむ、どう化けるか期待!勝村さん誰役だろう。結髪?聖子さんが人形かな。
そしてにゃきゃやまさんとしんぺーさんがあああああ!