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2006年06月17日(土)
『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』

『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』@シアターコクーン

演出、役者陣、翻訳、いろいろ思うところはありますが(いい意味で。いい意味しかない)うーんと今回は電波な反射感想書きますね。数日経ったら落ち着いて具体的に何か書くかも知れない。書けるといいな。

愛すべき劇作家、エドワード・オールビー。彼は愛についてしか書かない。対象は、ひとだったり山羊だったり犬だったり。愛が届かない場合は?

殺してしまえ。行為そのものでもいい、頭の中でもいい。その行為が対象に向かうか、自分に向くか。違いはそれくらい。

私は怖い。私は怖い。マーサは呟く。ジョージは、これからはきっといいことがあると言う。“あたしたちのこども”ジムは何処にいる?ハネーのしぼんだお腹の中身は何処へ行った?ニックは何を解って「そういうことだったのか」と言った?事実は何処にある?

3幕で繰り広げられるパワーゲーム。消耗、幻滅、苛立ち、そうして顔を出す悲劇と喜劇。真実を見付けることは出来る。事実はそこになくても。

私は怖い。私は怖い。

傑作。

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■そう言えば
『MYTH』でこれのネタバレ台詞ありましたよね…観る予定で「えー!」と思ったひと、いたのでは(笑)結構衝撃的な展開部分をさらっとにゃきゃやまさんがバラしていた

■ザズゥシアター『古謡』
『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』のモチーフがあった。彼は何故歴史学者なのか?訪問した若い彼は、何故生物学者なのか?「私は歴史を作れない。研究するだけなんだ」

■劇場入る前に
クアトロ前を通ったら、今日のライヴはケラ&シンセサイザーズだった。じゃあケラさん、今夜はコクーンへは来なかったかな?終演後に顔出したりしたのかしら(笑)