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2005年12月24日(土)
『恋心〜思ひは時間を超えて、今も昔も〜』+α

ウルトラ兄弟に関していろいろ反応が…皆何でこんなに詳しいんだ!しかも皆熱い!…いや、教えてくださって有難うございます…自分はウルトラのうわっつらしか知らなかったのねと痛感しております…。

えーとこの日記、1日に1回しか書けないようになってるんで、明日付んとこに詳しく書きます。クリスマスプレゼントと思ってウルトラ好きは楽しみにしててください(笑)

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大竹しのぶ『恋心〜思ひは時間を超えて、今も昔も〜』@スパイラルホール

23日に行ってきました。おわーよかったー。しかも最前だったー。『POP?』よりも構成がガッチリしていた印象。今回のプログラムは6月にツアーもやっているし、スズカツさんと大竹さんのタッグもこなれてきたのかな。以下ネタバレありますので、未見の方はご注意ください。

『POP?』はバラエティに富んだ内容でしたが、今回は1本筋が通った感じになっていました。1985年から20年経った2005年、と言うところ。1985年は大竹さんにとっていろいろ思い出がある年。息子さんが生まれたこと。つくば万博で「20世紀の自分から、21世紀の自分へ手紙を書こう」と言う企画があったこと。大竹さんと当時のご主人が、お互いと息子さんに向けて手紙を書き、投函したこと。お互いに何を書いたかは内緒にして、手紙が届くのを楽しみにしていたこと。しばらくしてご主人は亡くなり、その手紙を読むことはなかったこと。

その後大竹さんは再婚し、離婚し、何度か転居します。でもその手紙のことをずっと憶えていて、「ちゃんと届きますように」と住所変更をきちんと届け出ていたそうです。そして2001年の元旦に届いた手紙を開封し、ご主人が自分と息子さんへ宛てて書いた手紙を読み、「あたたかい涙」を流したそうです。この手紙は、息子さんにとって初めて触れる父親の言葉だった、そうです。

この公演は、今年の愛知万博でも上演されています。万博にちなんだテーマを選んだのかも知れません。

序盤は「友達に話しているようなノリなんで、そんなに堅苦しく聞かないでくださいね」と言っていた大竹さんでしたが、この話をした後は流石に涙ぐんでいました。そして、続けて「明日」を唄いました。「私が亡霊の役で出た…幽霊って言うと倉本さんが怒るんですよ(笑)『優しい時間』と言うドラマの主題歌です」。“もう泣かない”と言う歌詞を、涙を流しながら唄っていました。大竹さんは、ご主人の亡霊と話をすることはあるのかな。

さらっと自然に話し、歌に繋げていましたが、こういうところは構成・演出がしっかりしているなあと思いました。どういう立ち上げ方をしたんだろう。テーマを決めて、スズカツさんが大竹さんにインタヴューして、そこから構成を決めたのかな…。いい意味で整然としていて、観やすい構成になっていました。

今になって冬ソナにハマッているとか、“アカシアの花”と言う歌詞を唄う時、自分ではアカシアの黄色いかわいい花をイメージしたいのに“明石家”が浮かんで不愉快だ(笑)日本語って難しいとか、娘さんとさんまさんのTELの内容にボケツッコんだりとか、面白おかしいMCは健在。年老いたお母様や、亡くなったお父様の話も交え、家族への愛情を話しつつ、恋もしたいなあと言っていました。

選曲はタイトル通り、恋の歌のカヴァー中心。前回にはなかったセットリストが配られていました。問い合わせが多かったのかな?でもそのセットリストも、流れによってどんどん変えている様子。この日はリストにあったユーミンの「真夏の夜の夢」はやりませんでした。が!リストになかったメトロファルスの「TARASCON」をやったよ!「私の友人が歌詞を書いてくれました」と言うことで、歌詞はメトロ版ではなかったけど、個人的にはとても嬉しかった。横川さんがニヤニヤしていました(笑)

小川美潮さんの「恋」は前回に引き続き唄ってくれました。うふふー、これ大好き。

演奏陣(敬称略)は木津茂理、藤井珠緒、松本治、ライオン・メリィ、横川理彦。大竹さんの衣裳替え時にセッションもあって格好よかったです。メリィさんは相変わらず目が怖いなー(笑)

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■ラッキー
スパイラルの前にぶらっと青山ブックセンターに寄ったら、ヲノサトルさんの本出版イヴェントでライヴをしてました。G.がテラシッでPerc.がともともだった!

■言い得て妙
来年のパール兄弟×菊地成孔QLD@LOFTってどうなるんだろねと話してて、ライヴもだけどサエキさんと菊地さんのトークがさあ…(笑)と言う展開に。「サエキさんと菊地さんって、女子高生&オバチャントークに近いもんがあるからねえ」「あーわかるー!お互いの話聞いてない感じ!」「『あーうんうんそうだよねー、でね…』って自分の話に切り替えちゃう」「でもいきなり真理をズバッと突いたりする」「横道に逸れることも多いんだけど、妙に訴求力がある」「要はどっちも話したがりってことか」。ははははは!
しかもこれに慶一さんも加わる訳でしょう…どうなるやら…

■で、
いやでもトークだけでなく!(笑)この日の目玉はバカボンと窪田さんの演奏が聴けることでしょう!って流れから、「バカボンはジャズのひとになっちゃったから〜ってサエキさんにいじられたことがあったよね」「それって何でだっけ?」「確かその日のライヴにバカボンが遅刻したんだよ。その頃バカボン、レゾナンスヴォックスに参加しだした頃で」「ああ、それでバカボンが『ジャズのひとは、8時開演だったら始めるのは9時からだから』って言ったんだ(笑)」「演奏がのってくると終演もズルズルになる」「ティポグラフィカって、弦もののチューニング時間に必ず今堀さんが『菊地くん何か喋っといてよ』つって、菊地さんのトークがえらく長くなっちゃったりしてた」「『できた、もういいよ』って今堀さんが言っても『ああっ今面白いとこだから!もうちょっと話させて!』って(笑)」「演奏だけでなくトークでも押し気味!(大笑)」

■と言う訳で
遅刻した時は「いやー私ジャズのひとだからさー」と言えばいい!と落ち着きました(笑)