初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2005年07月04日(月)
『THE LAST FIVE YEARS』プレヴュー

『THE LAST FIVE YEARS』@スフィアメックス

いやー贅沢しました。いいライヴ感。

何故か最前がとれてしまい、うわあ山本くんのファンの方すみません、Naoちゃんのファンの方ごめんなさい、とちーさくなりながら観ましたよ。ステージと1mくらいしか離れてない。山本くんの涙がすーっと頬を伝うさま迄観られました。

いやそれにしても曲がいいね!ミュージカルってそんなに熱心に観ない方なのですが、仰々しさがなく(壮大なオーケストレーションものも、好きなものは好きなんですがね)ひとなつっこい曲調、変則編成(ピアノ、ベース、ヴァイオリン、ギター。ドラムレス)な演奏もいい感じです。ジプシー音楽的な要素もあるかな?プログラムにはユダヤ音楽(クレズマーですね)、クルトワイルの影響もあるだろうとのこと。これはジェイミーの出自が関係しています。

それにしても歌、難しそう。もともとの曲も、唄うには結構難しそうな音の移りなんだけど。訳詞は大変だったんじゃないかな。

モノローグの応酬としての歌なので、『偶然の男』をちょっと思い出した。それが一瞬だけダイアローグになるシーンはとても切ないです。最後の、同じ言葉なのに意味合いが違う歌も。

痛い話です。構成が面白い。時間の流れが逆だし、お互いの感情も逆向きに進む。結果は見えているので、第三者=観客は冒頭で希望に溢れるジェイミーを観ていても、時間を遡るに従って明るくなっていくキャサリンを観ても、何だか複雑な気持ちになる。

ジェイミーには、アフロディテは必要でも、ミューズは必要じゃないのよね。

でも、終わった時には何だか明るい気持ちになる。なんとなーく希望が残る。傷跡は残るけど、傷は治ると言うことかな。じんわり来ます。と言うか、あとからじわじわと来るなー。今すんごくじわーっと来てますよ(何この擬音だらけの文)

宗教的な側面が感じられる作品ではありますが、そこらへん馴染みの薄い日本人は、文化の違い、価値観の違いと言う普遍的なテーマとして観られるようになっているような感じがしました。繊細な話でもあるので、このくらいの広さで観た方が面白いかな。しかし大阪ではすんごいおっきいとこでやるんだよね…どうなるだろう。

腕時計や、“左利き”や、タトゥーや、気になるモチーフは沢山ある。美術と照明=映像の使い方が面白い。初日が楽しみですよー。

オリジナル版のサントラはこれ。買う買う聴く聴くー。気に入った!

****************

■サモアリ/小松さんのメッセージ
謝らなくていいのに、大丈夫って言わなくてもいいのに。のんびり待ってるんで、のんびり始めてくれれば。ね

■タイムテーブルが出ています
むむ、GONTITIとブンブンほぼ被ってるやーん(泣)シガーロスとニューオーダーの被り具合がな…どうすっかな…

■怒濤のように
スマパン聴き返してます。やっぱいいねー!DVDも延々観返してんですが…イハもいいギター弾いてますね…(黙)「GEEK U.S.A.」とかあのギターの絡みが大好きでー、ドラムも最高でー。これでベースが大きければ気絶するかもなーと思いつつ、いやでもあの控えめ無表情ベースがまたよかったんだよなと思ったりもして…あああダーシぃー(泣)