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2004年08月01日(日)
『光と影のシンフォニー 藤城清治の世界展』+最近読んだマンガ

『光と影のシンフォニー 藤城清治の世界展』@東京都写真美術館 地下1階映像展示室

約100点。9割は原画。夏休みシーズンしかも日曜日、家族連れも多く激混みでした。考えてみれば原画を観るのは初めて。販売されているリトグラフも原画と言えば原画なんだけど、透過光では観られないからなあ。

ほ、ほんとにカミソリで切ってるわ…近くで見ると結構大胆な切り口で、台紙が破れちゃったところには、のりやテープをべたべた貼った跡が。それにしてもこれを切り続ける体力精神力…す、凄過ぎる。B3サイズくらいから壁画サイズ迄。木の葉とか1枚1枚全部切ってる。私だったら気ぃ狂う。がくり。

透過光で観ると美しさが際立つ。これが本来の姿だったのか。グラデーション等は色指定しているんだろうと思っていたけど(実際リトグラフとかにする場合はその手法も使っているとは思うが…)原画を観るとなんと、色が少しずつ違うフィルムを細く切って貼り付けてあった!後ろから当てる光の距離も計算してある。気絶する。ばったり。

童話の挿し絵には、テキストボードも付記されていた。おかあさんが子供にひとつひとつ読んであげている。いいねえ。もっとゆったり観た方がいいよねえ。と気を持ち直し…しかし、絵の力に圧倒されつつ…。ねこがかわいいんだよねーこのひとの描く(切る)。邪気があるねこ。邪気がないねこはねこじゃないやね。への字口。かわゆい。

ケロヨンともぐらのぬいぐるみも飾ってあったー。ボリューム満点、生気を吸い取られました。でもまた観に行きたいなあ。

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■『紅い牙 1 ―狼少女ラン』柴田昌弘
先日花とゆめの話で盛り上がって、久々に読みたくなって(実家に置いてきちゃったので)文庫を買ったらもー面白くてー!この時期の絵柄がいちばん好きかな…『コンクリート・パニック』『ハトの旋律』あたり。最近の作品をチラ見したら絵が結構ロリロリになっていた…う〜ん、かわいいとは思うけど〜う〜んう〜ん

逸見兄妹の兄さん好きだったんだよ。バードも片目が隠れる角度の顔が好きだったな〜。そういや『はみだしっ子』のグレアムや、当時の坂本龍一も片目が隠れる髪型だった。それを言ったらキャプテン・ハーロックも好きだったな!(大笑)片目を隠してるのがツボらしいですよ…当時の自分の趣味が今頃になって見えて来た。でも鬼太郎には揺らがなかったなあ。

■『未来都市バラン』柴田昌弘
これも一緒買い。今読んでも充分オッケーなSFものってのもすごいし、絵も圧倒的。当時は人物しか見てなかった感じだけど、今見ると人物以外の絵が物凄いことに気付く。ビルとかコンビナートとか船とか。こういう1編40頁くらいの、ギュッとしたのも巧いなあ…起承転結が綺麗についているし、どんでんも小粋。あ〜いかん文庫揃えそうだ

それにしてもこのひとと和田慎二と魔夜峰央と三原順がいた花とゆめ…すごい雑誌だよね(笑)美内すずえもいますし。見開きいっぱいにみみずが何千匹?とか描いてある(『スケバン刑事』)ような少女マンガって、他にないでしょう…小学生時代に読んでればそりゃあ影響受けますわな。う〜ん世代がまるわかり(笑)

■『パイドパイパー』3 浅田寅ヲ
出た出た。ようやく話が見えてきたかな〜。氷山の一角でしょうが。コミックスで読んでってるんだけど、本誌の方では外伝みたいなのも載っていて、両方読むと解りやすいらしい。浅田さんって長期連載初めてだと思うんだけど、どう着地するんだか楽しみでもある。
『スプーンマン』の下はどうなったかね…モデルが死んじゃったからね…

■『バガボンド』20 井上雄彦
これもコミックス読み。武蔵が出なくなって久しいですが、本誌ではそろそろまた出て来ているかな〜

■『手ぶくろを買いに』新美南吉
マンガちゃうやん。読みくらべと言うか挿し絵くらべにはまってます