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2004年05月05日(水)
『KILL BILL VOL.2』

『KILL BILL VOL.2』@新宿ピカデリー2

ネタバレしてます。

ブライドが埋められた棺桶から脱出!のシーンでボロ泣きしましたよ。何でここで泣いとるねん!何かねえそういうとこが妙にツボで…パイ・メイとの特訓シーン、わざわざ劣化した画質にしてるとことか。カンフー映画てこういうトーンだよね、フィルム傷んでますって感じの。オープニングの白黒ホラー映画調のトーンと言い、タラちゃん(敬称)の映画ラブっぷりがてんこもりでねえ…。

エル・ドライバー(だあーダリル・ハンナ格好いい!男前!)が死ななかったのが意外。これはVOL.3も有り得る?パンフを読んだら、現場の思いつきで急遽こうなったそうです。よってVOL.3の構想もアリ!実現したらオモロそうだな〜。VOL.1でヴァニータの娘は殺されなかったんで、今度はこのコが大きくなってブライドを殺しに来るかもな、とか。今度はB.B.の目の前でシリアルファイトを繰り広げたりな。そういう妄想にもワクワクしたり。

『ジャッキー・ブラウン』が好きな者としては、タラちゃんの渋ラブ会話劇を堪能出来たのは嬉しかったです。4歳の子供が知る死生観の話とか。あとバドの「殺されても仕方ない」発言とか、わるもんのわるもんたる業みたいのが必ずあるじゃないですか、このひとの作品て。アメリカ映画にありがちな逆転人生!とか人生はやり直せる!ってのがあんまりない。まあわるもんはわるもんでやり直さなくても生きていけるもんなんですが(飲んだくれになったりもしながら)。そこが面白かったりもする。後悔はしても仕方がないと思ってるひとが多いよなあと思う、そこらへんが切ないなあ。

ギュッと詰めて1本で公開した方が話的には締まったかもなとは思ったけど、この見事に違うトーンは分けた方が面白かったよな。広告展開でメリハリつけられる(公開日が待ち遠しかったし、ワクワクするイベント感が楽しめた)利点もあったし。VOL.1のみの出演者もしっかりエンドロールにクレジットしていた(しかも画面付!)ところにも、シリーズものへの愛情が感じられた気がしました。麿パパ出たしね!田中さんはしっかりBOBA名義でした(笑)選曲に関しては通しで観た方が気付く部分が多いかも知れないです、歌モノの歌詞とか。タラちゃん作品のサントラはこういうとこもツボ!

待ってて良かったタラちゃんの新作。次も待ちますよ、何年かかろーと。思えばこのひと、監督作ってまだ5(『KILL BILL』を1作とすれば4)作なんだよね。

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■おつかれさま!
中垣内さん。ホントに長い間いい景色を見せて貰いました。監督業楽しみにしてますよー、いいプレイヤーを育ててください

■行けるかどうか
五輪最終予選。女子は結構…なんとかなるんじゃないかと…。男子はねえ、男子は…(黙)