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2003年11月05日(水)
東京国際映画祭『ヴァイブレータ』その1

『ヴァイブレータ』@オーチャードホール

好印象。本来映画を上映するためのホールではないせいか音が散り気味で、台詞が聞き取りづらかった部分があった(もともとの音がそうなのかも知れないが)。個人的なキモは「声は聞こえなくなっていた」が、その後すぐに「でもまた聞こえるんだろう」と言うところ。問題が解決した訳ではないし、これはきっとずっと続くものだ。あのふたりが遭ったのは運だ。運が悪ければ彼女は死んでいたかも知れない。いや、…運が良くても死ぬことはあるか。そういうもんだ。でも、あの時あのふたりはコンビニで遭った。これからまた遭うこともあるかも知れない。その時ふたりは何か行動を起こすだろうか。そして、また「少しいいもの」になれるだろうか。

一般公開で観てからもう少し考えたい。

上映後のティーチインに関してはこちらに詳細が載っています→第16回 東京国際映画祭 デイリーニュース

ティーチイン後、場所を変えてもう少しつっこんだ話が聞けるミーティングポイントが催されました。こちらの話を箇条書きで。記憶で起こしているのでそのままではありません。

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質問●大森さんの乳首ピアスについてですが(初っ端がこれでした(笑)しかも男の子からの質問!)
大森●ああ、あれは呑みの席で監督から言われたんですけど、酔っ払ってたもんだから勢いで「南朋〜乳首にピアスあけない?」「ああ、いいっすよ!」って…(笑)で、何日か経ってから「南朋、あけた?」「は?」って(笑)で、あけに行ったんですけどもんのすごっく痛かったです。もう…
質問●他の場所にはあけてたり…?
大森●あけてないです。いや、もう、すごく痛かったんで。気を付けてください(笑)
質問●今もピアスはそのまま?
大森●ええ、今も………(変な間)見せないですよっ!(場内笑)

ここでギャラリーから「え〜〜」と声が飛び、大森さんはそちらに向かって「くぉらっ!」と突っ込んでました(笑)

質問●音楽が非常に印象的だったんですが
廣木●あれは僕と、プロデューサーの方で…権利関係とかありますので使えなかったのもあったり。サントラ出てるんですよ。大森くん、ほしいって言ってたよね?
大森●ああ、あれはいいなあって。買いたいなあって。…あ、でも俺出てるから貰えるかなあって(場内笑)

質問●私事ですが、地元が新潟なんです。普段観ている景色が映画に出ていて感激しました
廣木●え、どのシーン?(場所をいろいろ言う)最後に出てくる食堂はあの場所にはないんですけどね、実は。別の場所なんですけど。あの食堂のおばちゃん、ほんとにあそこで働いてるひとなんですよ。自然だったでしょ〜(笑)もうおばちゃんは自然ですからねえ、演技指導もしませんでした(笑)
司会●あのシーン、大森さんはカツ丼を3杯食べたとか
大森●ああ、食べましたねぇ
司会●おいしく召し上がりました?
大森●いやあ、最後の方はやっぱキツかったです(笑)

質問●キャストの決め手は
廣木●主役の女性がほんっと見付からなくてですね…寺島さんにも一度断られまして(笑)そこを拝み倒してと言うか、最後は脅しのようになってましたけども(笑)女優が決まらないのでクランクイン出来なくて、夏の話に書き換えられないかって話もしたことがあったんですよ。でもあのお風呂のシーンとか、温めあう感じがやはり冬でないと…と。寺島さんがOKしてくれて、大森くんも決まりました。大森くん、こういう激しいのって初めてだったんだっけ?
大森●そう〜ですね、今迄にないタイプと言うか…

質問●主人公の女性はともすれば頭のおかしい女だと思われるじゃないですか。そこらへん寺島さんはどうお考えになって演技されたんですか?
寺島●考えてません(笑)もう、そのまま、そのままを撮って貰って、あとは監督にお任せ、と言う。寒いなら寒い、缶コーヒーを手にして暖かいなら暖かい、と、そのままです。廣木監督は『東京ゴミ女』とか…エロくてポップなものを撮るひとなので(場内笑)エロくてポップなものが撮れてればいいなあと思って…それは観たひとが判断して頂ければ…

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その後延々と神代辰巳監督作品について語り出す輩が現れたので、そこらへんはうまく躱しつつ(笑)フォトセッション、ポスターにサインを入れておひらきに。少しの時間ですがサイン会もありました。