初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2002年07月06日(土)
日仏演劇コラボレーション『屏風』

日仏演劇コラボレーション『屏風』@世田谷パブリックシアター

ジャン・ジュネの代表作。代表作なんだけど、登場人物が96人だったり16場(作中では“タブロー”との名称になっているので、表記は『第**画』となる)からなる構成、演技プランの膨大さなどからなかなか上演の機会はないそうだ。本国では、アルジェリアの独立戦争を扱っているもののため、ある種タブーのかたまりみたいな扱いになっているとの事。

今回の上演はフレデリック・フィスバック演出。結城座と組んで人形浄瑠璃の手法を取り入れていた。語りと人形繰りが分離し、弁士が何役もの声色を駆使する。

上演時間は休憩を挟んで4時間弱。上演はフランス語なので字幕との追っかけっこ(またスーパーが席から見づらい位置で…)になって頭痛が始まり、休憩時間に鎮痛剤を飲んだら後半眠くなった(笑)しかし面白いんだこれ!ああもう一度観たい。ストーリーは何とか頭に入ったから今度はステージに集中したいよう。ステージ上に立つ役者は実質3人(母親、サイード、レイラ)。他の登場人物は人形。単純に考えても93人分の台詞を弁士である語り手ふたりがこなす訳で、途中誰がどの台詞を言ってんのかわかんなくなったりしたんだけど(笑)これは演技プランの狙いなんだろうなと思ったり。舞台後方に張ったスクリーンを、死者<>生者の世界の境目としてのカーテンに使ったり、画像を映したりして効果的。舞台の奥行きをうまく使っている。

弁士ふたりは、前半は上手に作られたブースに座って台詞を読んでいるのだが、後半はブースから出て役者や人形に寄り添って話す。途中台本を黒子から取り上げられるが、懐中から自分用のブックレットを取り出し語り続ける。凄いテンション。男女のペアなのだが、女性弁士がすっごくてなあ。最初は椅子にお行儀よく座って四角四面な語りをしていたのが、途中から椅子に立て膝して声色もどんどん変わっていく。演出としても面白かったし圧倒された。

結城座は、吉祥寺のくぐつ草にはよくカレー食べに行ったりコーヒー飲みに行ったりしてるんだけど実際の上演は初めてみた。人形が美しいし、人形繰りの皆さんがその役の表情を浮かべていたりして楽しい。糸だけでなんであんなに繊細な動きが出来るのかな。面白い。うーん本公演も観たくなった。


終演後は三茶めぐり。商店街にホールトマトの缶詰が¥68なんつー素晴らしい店を見付けいきなり買い物タイム。あれだよ、青い袋(女の子が小麦しょってる絵が描いてあるやつ)のパスタが¥155って初めてみたよ!¥168より安価になったの見たことなかったよ!素晴らしい!あとチーズやオリーブオイルの種類が豊富でウハウハ買い込む。何しに行ったんだ三軒茶屋。その後うだうだ。青汁はどうよとかトルマリンはホントのところどーなのかとかの話。