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■ ぎりぎりの賭け。
賭けだった。
あなたがどちらを選ぶかで あの夜のことを、なかったことにしようと思ってた。
もし、あたしを選んでくれたら 甘い夢を見続けようと思ってた。
でも、あなたは来なかった。 自分の意思で、あたしに会うことを拒んだ。
その瞬間、 こんな、ものわかり悪いあたしもようやく悟った。
――夢だったんだと。
あの夜のことは、 一夜限りの甘い夢だったんだと。
あなたは、 全てを忘れることを望んでいるのだと。
気がついたから、忘れてあげるよ。 あたしも流石にもうそこまで無邪気になれない。
拒まれ続けながら好きでいることなんて 無責任に気持ちを押し付け続けることなんて できないから、なかったことにしてあげるね。
大丈夫、わかってる。 いかせんとのことで、痛いくらいに知ってる。
人は、忘れる生き物だから。
大丈夫、いかせんとの6年だって人は忘れてく。 あなたとの半年なんて、あっという間だから。
ましてや、一夜の思い出なんて すぐに記憶から抹消できるから。
だから、安心して。うん。
2006年04月25日(火)
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