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■ 名前で呼ばれることの意味。
チョコレートを渡したからって 告白してしまったからって 何も変わらないことは知ってたし だからこそ伝えられたんだと思う。あたしの気持ち。
最初は伝える気なんてほんとはなかったの。 ただ、いつもの感謝の気持ちとして 渡すつもりだったチョコレート。
一年に一度 素直に感謝の気持ちを表せる日だから 「ありがとう」って渡すつもりだったチョコレート。
だけど渡した後にね あの人があたしに言ったから。 「ところでお前、本命には渡したん?」って。
その瞬間口をついて出てた。
「そのチョコ、義理じゃないよ」
彼はびっくりしてね、 一瞬動きが止まった後、 「それは・・重い発言だな」って返した。
それに対してあたしが返した返事は 「そっか?」
そっか。 だって、あたしはずっと好きだったから あたしの気持ちも知ってるものだと勝手に思い込んでたの。
だけどよく考えたら もう最後にちゃんと気持ちを伝えてから、 2年もたつんだもん。 気がつかなくて当然か・・。
その間に彼は結婚した。 あたしが精一杯頑張って言った「おめでとう」も 彼にはただのおめでとうに聞こえてたのかな。
その間にあたしもいろんな人と恋愛した。 なのに結局いつも戻ってきてしまうのは彼のところで 絶対に報われない片思いに いつまでも囚われてる。 結局帰ってきてしまう。
何がそんなに好きなのか なんでそんなに心惹かれるのか もう今となってはわかんないくらい 長い時間、あたしは彼のことを想ってて。
あたしにとっては「彼を想うこと」は もう日常と同じようなものだから だから想いを伝えたところで何かが変わるなんて これっぽっちも思ってなかったし、
その、「重い発言だな」の一言に逆にびっくりした。
あれ以来、 彼はあたしのことを名前で呼ばなくなった。
正確に言うと 名前で呼ばないように努力してるって感じだけど。 名字で呼ぶことに慣れてなくて あたしも名字で呼ばれることに慣れてなくて。
それは、 あたしの命を削るような響き。
大袈裟に聞こえるかもしれないけど ほんとにほんとに辛いの。 あたしが最も恐れてたことなの。
あたしはね 18のあの日から あなたがあたしのことだけ 他の人たちと違って名前で呼んでくれることを ものすごくものすごく幸せに思ってた。
それはいかせんに対してだけじゃなくて あたしはたぶん、他の人たちより 「名前で呼ばれること」に 特別な思いを持ってるんだと思う。
ゆーすけもそうだったから。
ほんのすこし、近くなれた気がする、 「特別なことば」なの。
お願い、いかせん。 もう一度あたしの名前を呼んでください。
名字で呼ばれるたびに ほんとにほんとに泣きそうになる。 苦しくてしかたなくなる。
つきはなさないで。 いなくならないで。
好きじゃなくてもいいから 嫌いにならないで。
2002年02月16日(土)
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