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■ 何度も好きになって。
初めて好きになってしまったと自覚したのは18の秋。 でも若さゆえに告白できなかった。 「たいせつなひと」と感じていたのに。
そうしてる間に あの人は運命的な出会いを迎えてしまって。
今でも時々後悔する。 あのとき「好き」と言っていれば いまごろ一緒に時を過ごせていたのかも、って。
人生に「たら」「れば」は禁句だって言うけれど あたしの人生最大の後悔だと、思うことすらある。
19になった夏。 生まれてはじめてのキス。 絶対すきな人と。って決めてたあたしの ちょっと晩めのファーストキスは、 3つ年上の先輩でした。
無邪気に人を追いかけることのできた あの頃を懐かしんでみたりして。
先輩に彼女がいても それでも好きだなんて言えたあの頃が 嵐のようにやってきて嵐のようにさった先輩への想いが 今になってふと、なつかしくなったりします。
夏が終わるころ、 あたしはまたいかせんを好きでした。 前とは違って、たまらなく好きでした。 もう想いを告げずにはいられないくらい 会ったら必ず「すき」と言わずにはいられないくらい
ほしくてほしくてたまらなかった。
あの人のすべてが。
19の秋は、いかせんと共に過ぎました。
彼女がいても あたしの位置が彼の中で何番目でも 会えるだけで幸せで 一緒にいたくてしかたなくて その手がほしくてしかたなくて。
あんな恋は あんな気持ちは 21年生きてきていちどきり。
あの人にしか感じたことのない愛おしさ。
はたちの夏。 はたちの誕生日。
あたしのそばにいてくれたのは「いかせんじゃない人」 ちょっと晩めの「はじめての彼氏」 初めて想い想われる幸せを知った。 大好きでした。
いかせんと同じくらい、たいせつだったひと。
はたちの秋。 いかせんの生まれた月。 あたしの中で11月は、いかせんの月。
やっぱり、好きだった。
何度も抱きしめたいと願ったけれど・・・。
そんなあの人に、 ものすごく無理してたった一言 「おめでとう」って言えた自分。
21の夏。 好きになった人がいた。 どこか、いかせんに似てた。 自分に自信のある横顔が似てた。
吸ってる煙草もおんなじだったけどね。
今、 ゆーすけを忘れられた自分は またいかせんを好きだという事実に気付いて
それならゆーすけを好きでいたほうが まだ傷つかなくてすんだのに、って思ってる。
だけど あの人を好きになる気持ちだけは いつだって絶対に止められなくて
その気持ちが、 いつもあたしを成長させてく。
この3年間でかわったもの。 「あたし自身」
あたしの気持ちは、なにひとつ変わらない。 あの時と同じ。
―――ただ、すきなだけ。
2002年02月17日(日)
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