江草 乗の言いたい放題
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2013年08月23日(金) もうパソコンはいらないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 国内でパソコンの出荷が減っている。調査会社IDCジャパンが発表した2013年4〜6月の国内パソコン出荷台数によると、前年同期比12・5%減の337万台だったという。前年同期を下回るのは、5四半期連続で減少幅も広がっているのである。その理由は明確で、スマートフォンやタブレット端末に押され、個人向けパソコンが29・4%減の146万台と大幅に減ったからである。個人使用目的のパソコンは出荷台数の半分以下なのだ。法人向けは7・2%増の191万台だった。これは「ウィンドウズXP」のサポート終了を来年春に控え、買い替え需要が堅調だったからである。そちらも買い換えが一段落したら出荷は減少するだろう。すでに国内パソコンの市場は飽和状態なのである。

「仕事にはパソコンを使うけど、ふだんはスマホやタブレットでいい」

というユーザーが実際には多いわけで、オレのように常に家でもパソコンの前にいるというのは少数派なのかも知れない。オレはたまたまスマホを持ってないが、もしスマホに替えたならきっとパソコンを使う時間は減少するだろう。ただ、最近とみに衰えた視力を思えば、スマホの小さな画面に耐えられるとは思えないのだが。

 個人がパソコンを使う局面はこれからも減っていくだろう。それはネットに流れる文章が長文のテキストではなくてどんどん短文化していったことと関連するのだが、ブログも含めて「スマホでもできる」という部分が大きいのである。ゲーマーたちがかつてパソコンで遊んでいたようなゲームが、いまはどこでも持ち運んで遊べるスマホ上のネトゲに置き換えられたように、ゲーム文化もすっかり変わってしまっている。

 そうした変化をパソコンメーカー側も認識して対応しないといけないのである。それなのに国産のパソコンは相変わらずで、使わない機能満載の高級機で利益を稼ごうとしているわけで、オレは「こんなことでは安い海外勢には勝てないぜ」とはっきり思う。東芝やソニーや富士通の役員たちはそんなことがわかってるのだろうか。高給をもらっていても、市場動向を実際に街に出て自分の目で確かめてるのだろうか。たぶん何も考えてないからこれまでどおりの戦略から抜け出せないのだろう。

 オレは今台湾製「ACER」のノートパソコンを使ってるのだが、HDDではなくてSSDで128GBを搭載している。だから起動終了がきわめて速い。昨年暮れにオレは近所のアウトレットで4万5000円ほどで買った。ほぼ同じ性能のNEC製のノートパソコンは10万円していたので、迷わずACERを選んだのである。

 オレが快適に使ってるこのACERのノートパソコンを観た友人は「私も同じのが欲しい」と言ったので、さっそく探してみたところ価格は8万円程度まで値上がりしていた。性能からそれに見合った価格を考えるならそんなものだろう。NECの方は今も同じ価格で売り続けていることを考えればオレが買った価格が激安だっただけである。

 パソコンはいらなくなるわけではない。しかし、パソコンよりも価格の安いスマホやタブレットでその機能が代替できるならば、家でパソコンを使う機会は減ってくるというだけのことである。そうした個人志向の変化をパソコンメーカー側は全く理解せずに、海外メーカーとの競争に勝てないような製品を相変わらず出荷し続けてるから売れなくなったというのが明確な出荷減少の理由だ。そういう意味では東芝もソニーも富士通も同じ失敗をしていると言える。

 ただ、小売業界から見れば価格が安いと利益も少なくなるわけで、ある程度の価格は維持してもらいたいと思ってるだろうし、付加価値のある高機能のパソコンを売りたいという思惑はよくわかる。スマホやタブレットの流行は消費者側がもはやメーカーの戦略には乗らなくなったということを意味するのである。

 パソコンがいらなくなるわけではない。スマホやタブレットよりも大画面のパソコンの方が快適に操作できるのは言うまでもないし、オレはノートパソコンをメインに使ってるが、デスクトップを置いて使うだけの場所があればもちろんデスクトップを使うだろう。移動してどこでも使うという用途に合ってるからノートパソコンをメインマシンにしているだけで、もしもオレが在宅でだけ仕事をするのならばきっとデスクトップをメインにするはずである。

 出荷台数が減ってもそれなりのマーケットはあるのだからメーカーはそうした動向をよく理解して、共倒れにならないように工夫すべきなのである。発売後数ヶ月経って型落ちで大幅値引きされているのを見ると、「これでは利益にならないなあ」と思う。その損失はいったい誰が負担しているのだろうか。少なくともパソコン販売がメーカーにとってはおいしい商売ではなくなったことは紛れもない事実である。


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