江草 乗の言いたい放題
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2013年08月24日(土) もはやまともな野党は存在しないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 民主党が政権を維持できずに自滅し、自民党の対抗勢力が消滅した今、野党再編の動きが必要なのだがなかなかそういうわけにもいかないのである。たとえばみんなの党のこの内紛劇はどうか。せっかく一定の票を獲得しているのにこれでは有権者に見放されてしまうしかない。読売新聞の記事を引用しよう。

はらわたちぎれるほど残念…みんな離党の柿沢氏
 みんなの党の柿沢未途衆院議員は23日、渡辺代表に離党届を提出した。
 野党再編に向けた新党結成を模索しているのが党の方針に反するとして、渡辺氏に離党を強く迫られたためだ。柿沢氏は更迭された江田憲司前幹事長の側近で、渡辺氏は自らに反発する勢力を一掃する狙いがあるとみられる。今後は江田氏の去就が焦点となるが、党内から「恐怖政治だ。党のイメージは悪くなる」と批判する声も上がっている。
 柿沢氏は23日、国会内で記者会見し、「はらわたがちぎれるほど残念だ」と述べ、無念さをにじませた。父で元外相の弘治氏が、渡辺氏の父・美智雄元副総理の側近だった縁もあり、みんなの党に参加。2009年衆院選で初当選し、12年に再選した。しかし、野党再編のあり方や党運営などを巡り渡辺氏と対立が続き、7日の両院議員総会で幹事長を更迭された江田氏とともに、政調会長代理を更迭されていた。
(2013年8月23日21時43分 読売新聞)


 政治にはさまざまな選択肢があった方がいいし、民主党が崩壊して自民党の一強体制が固まる中で野党は合従連衡しないとどうしようもないのである。だから江田憲司氏が模索した野党再編というのはきわめて現実的な路線である。しかし渡辺代表は自分の意見に合わないとしてそれを切り捨てたのである。

 政治の世界でもっともラクチンなのはどんな立場か。それは「万年野党」である。政権を担当すればさまざまな苦労が伴い、失敗すれば国民の厳しい批判にさらされる。その点野党は無責任で気楽である。議員という身分が保障された上でずっと野党でいるのがなかなかに居心地がいいのである。もしもオレが政治家になれるならそういう立場にぜひともなりたいのである。もしかしたら渡辺氏の立場はそれに近いのかも知れない。少なくとも彼が小選挙区で当選しないことはないだろうし、議員の地位は今後もずっと維持できそうである。長年こういう立場で政治の甘い汁を吸った人たちとしてオレがすぐに思い浮かべるのは土井たか子や村山富市のような旧社会党の議員である。うっかり与党になったら大変なストレスなのである。

 しかし江田憲司氏は政界再編によって政権与党になる可能性を模索した。これは本気で政権奪取を考えてない渡辺氏にとっては困ったことだったのかも知れない。

 オレはさまざまな野党を見ていて、いったい本気で政権担当を考えてる党があるのかといつもあきれてしまうのだ。批判はできても代案がないし、いつも政権与党の失政だけを期待してるみたいだし、こんな連中に何ができるのかとあきれてしまうのである。

 対抗勢力が存在しない国会にいったい何が期待できるだろうか。大政翼賛体制の中で与党の暴走を止めることが可能だろうか。「はだしのゲン」の開架閲覧を制限したり、集団的自衛権の行使を可能にしようとしたり、オスプレイをじゃんじゃん飛行訓練させてるこの国がどんな方向に向かってるのかは誰の目にも明らかである。

 核廃絶を語ったオバマ大統領になら、わざわざサンゴ礁の海を埋め立ててまで海上空港を建設したくないという沖縄県民の意志はきっと伝わるはずだ。なぜそうした努力をせずに安易に空港移設を容認するのか。結局政治というのは土建屋の利益優先なのか。

 今野党勢力を結集するならば、その方向性は自民党と真逆でないとダメなのである。脱原発、脱米軍基地、大企業や銀行だけがもうかる現行の経済政策への批判、そうした方向性を明確に掲げてその上で現実に可能な政策を模索しないといけない。そんな期待をさせてくれる野党があるだろうか。残念ながらそれは無理だ。小沢一郎は限りなくうさんくさいし、維新の会は限りなく自民党に近い。そういう意味でオレは少しはみんなの党に期待していたのだがそれもこうして空中分解してしまった。もはやまともな野党勢力などないのである。オレはもはや深く絶望するしかないのだろうか。


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