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2008年06月17日(火) 富士スピードウェイ、訴えられる!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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高いゼニをぼったくる以上、それだけのものを提供する義務があるのはどこの世界も同じである。昨年富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリは、運営上の不手際がネット上でいろいろと話題になったことを覚えている。そのときにひどい目にあった観客たちが、泣き寝入りせずに自分たちの受けた苦痛を訴える訴訟を起こしたことに対してオレは全面的に応援したい。アサヒコムの記事を引用しよう。

F1の観客109人、富士スピードウェイを提訴2008年6月16日19時37分
 トヨタ自動車グループの富士スピードウェイ(FSW、静岡県小山町)で昨秋開かれたF1日本グランプリ(GP)を巡って、運営上のトラブルで苦痛を受けたなどとして、観客109人が16日、FSWを相手取り、チケット代の全額返還や慰謝料など総額約3200万円の損害賠償を求める集団訴訟を東京地裁に起こした。
 有名なスポーツイベントを巡り、運営上の不備があったとして訴訟に発展するのは極めて異例。原告団の一人、東京都江東区の会社員、佐藤淳さん(33)は「人間的な扱いを受けた気がしなかった。今年は観戦に行く気はない」と提訴後の会見で語り、FSWの運営がずさんだったと批判した。
 訴状によると、昨年9月末にあったレース期間中のFSWへの交通手段は、指定の駅や駐車場と会場の間でFSWが運行するシャトルバスに限定されていたが、レース決勝があった30日を中心に会場の周辺で大渋滞が発生した。
 原告らは「雨の降る寒いなか、野外で長時間バスを待たされた」「十分な数のトイレや売店、救護室などの設備の用意もなく、観客の誘導すら十分に行わなかった」などと主張し、「劣悪な環境で精神的苦痛を受けた」として、総額約3200万円の損害賠償を請求。慰謝料のほか、1万1千円〜6万1千円のチケット代の全額返還も求めた。
 FSWは「訴状を確認したうえで、弁護士と相談し適切な対応をしたい」(広報担当者)としている。


 チケット代が1万1千円〜6万1千円もするわけで、観客としてはそれなりの扱いを求めているわけである。500円で入れるような草イベントではないのだ。それが実際はひどい扱いだったのだという。大会直後の新聞記事でオレは大渋滞のことや、観客の怒りの証言などを読んだことがあったので、かなり時間は経過したがこの訴え自体は正当なものであると認識している。
 
 このF1グランプリでどれだけ富士スピードウェイは儲けたのだろうか。入ってくる入場料収入に対してかかるコストを切りつめればそれだけ利益は出る。しかし、F1というイベントが観客に夢を与え、そこにチームを参加させることが必ずしも単なるビジネスの論理でははかれない一つのこだわりを形にする行為であることを思った場合、ゼニカネの問題じゃなくてもっと別の高い志でこのイベントは運営されるべきものであったとオレは思うのである。「雨の降る寒いなか、野外で長時間バスを待たされた」「十分な数のトイレや売店、救護室などの設備の用意もなく、観客の誘導すら十分に行わなかった」という状況は言語道断である。日本が開催国として名乗り出ることが恥ずかしくなるような事実である。それを富士スピードウェイの側はどうとらえているのだろうか。

 美術館にしろ、コンサートにしろ、形にできないモノに対してゼニを払う観客たちがその支払うゼニを高いと思うか安いと思うかはすべて精神的な満足度にかかっている。映画なんかもそうだ。すばらしい映画なら時間が経つのももどかしく、そして終わった後で「ゼニを払う価値があった」ということになるだろう。F1グランプリ観戦というのもそれらの「形にできないもの」の一つである。だからこそ観客に不満が出ないように細心の注意を払って運営すべきだったのだ。そんな配慮のできない運営サイドはクソである。確か、観客席を増やしすぎてコースが見えないような席があったという話も聞いた。

 オレはこの訴訟を原告側を全面的に応援する。すべてをゼニに換算し、コスト意識しか考えていないトヨタ的体質と真っ向から戦う市民の訴えを裁判所はどのように受け止めるのか、その結果をオレは知りたいのである。


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