江草 乗の言いたい放題
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2007年06月04日(月) もうこんな国はいやだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 脱北者の家族が北朝鮮・清津港から小舟で出航して日本海を横断、900キロの漂流の末に青森県・深浦港にたどり着いたという。そのニュースを知ってオレはなんともやりきれない気持ちになった。たまたま究極の馬鹿野郎が国家の指導者であったために喰うや喰わずで国民が喘いでいる国がお隣に存在する。生きていくために多くの住民が国外に逃亡しようとする。人権のない国で生きるよりも、危険を冒してでもよりよく生きることを求めて荒海に漕ぎ出したその勇気と生きるための意志にオレは深く敬意を表したい。そして、日本政府が彼らのために何ができるかを考えて欲しいのだ。

 かつてサイゴンが陥落してベトナム戦争が終結した頃、南ベトナム政府軍の関係者や一部の知識人、富裕階級が弾圧を逃れるためにボートピープル(難民)となって南シナ海にこぎ出し、その一部は日本にもやってきたことがある。今、大勢の元ベトナム難民の方が兵庫や大阪に居住しているのがその名残である。オレは一時期彼らに日本語を教える活動を手伝っていた。彼らの自由を求める逃避行の話を聞くと涙がこみ上げずにはいられなかった。その途上でどれほど多くの者が命を無くしたことだろうか。

 今回の脱北家族の語った内容を含む記事を読売新聞のWEBサイトから紹介する。

「食事は1日おきだった」脱北家族、切々と困窮ぶり訴える
「1日おきにパンを食べるのがやっとだった」。青森・深浦港で2日、保護された脱北者夫婦と息子2人の4人は、青森県警の事情聴取に、北朝鮮での生活の困窮ぶりを切々と訴えた。
 「タコ漁の収入で一家を細々と支えてきた」。4人は、そう話す弟の小さな漁船に乗って北朝鮮を脱出した。出航直後の4日間は波にもまれ、食事も会話もままならないなど厳しい航海を耐え、必死の思いでたどり着いた日本。一夜明けた3日、家族は警察の調べにも落ち着いた様子で、時折、笑みも見せているという。
 一家は4人暮らしで、かつて漁師だったという50代後半の夫も、60代前半の妻も無職。30代の兄は専門学校に通っていたといい、家族の生計を支えていたのは、20代後半の弟のタコ漁の収入だけだった。
 弟は、県警に対して「船の操縦資格を持っているので、苦労して船を購入した」と話しているという。
 しかし、その船も、船外機が老朽化し、塗装もされていない全長わずか7メートルの木製の小型船だった。深浦港で目撃した住民によると、船尾には穴が開き、浸水を防ぐために軍手を押し込んであった。
 「北朝鮮を出る前の生活は苦しかった」と話す4人が清津(チョンジン)を出発したのは、5月27日だった。
 「出航した時は濃い霧が出て、周りが見えないほどだった」。海上保安庁などによると、「この時期は一年で一番海が穏やかな時期」というが、小さな漁船で日本海の荒波に乗り出した家族にとっての航海はつらく、厳しいものだった。
 「出航後間もなく、海はしけ始めた。荒れた海は4日間収まらなかった」「船にしがみつく状態だった。船が大きく揺れるので、食事も、互いに話すこともできなかった」。4人は当時の様子を説明する。
 深浦港で発見される直前、4人の船は、約13キロ離れた別の漁港に近づいた。釣りをしていて目撃した男性(73)によると、息子の1人が櫓(ろ)をこぎ、1、2メートル手前まで近づくと、船の上から夫が「ニイガタ ニイガタ」と話しかけてきた。身ぶり手ぶりで必死に伝えようとしていたという。男性が「ここは違う。青森だ」と答えたが、理解できない様子だったという。
 4人は上陸後、警察官に「陸地が近づくにつれ、ほっとした」と話し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 医師の診察の結果、4人の健康状態に問題はなく、県警の調べにも落ち着いて冷静に応じているという。
 食事も残さず、3日の夕食に出された幕の内弁当には、「おいしい」と笑顔を見せ合ったという。
 県警は、洗顔や洗濯の時間を設けるなど、長い航海を経験した4人の衛生面にも配慮しながら、五所川原署で事情聴取を続けている。(2007年6月4日0時0分 読売新聞)


 この脱北家族は北朝鮮当局に見つかった時のために自殺用の毒薬も持っていたという。自由を求めて、そして人間らしく生きることのために彼らは命をかけたわけだ。その勇気をオレは讃えたい。

 漁船と言うよりはただの小舟としか言えないちっぽけな船で、しかも船尾には穴が開いていて水をかき出しながら航行しなければならなかったという。そんな小さな船でよく外洋にこぎ出せたものである。そして、失敗すると死ぬかも知れない危険な脱出行を行わせるきっかけとなった北朝鮮国内の惨状を想像する。満足に食べるモノもなく、国民の多くは貧しさに喘いでいるのに軍事費は優先され、馬鹿国家主席は嬉々としてミサイル発射実験を行っているのだ。
 
 孔子は国家を成立させる3つの要素として兵・食・信を挙げた。他国からの侵略に対して自衛できるか。国民を食べさせることができるか。指導者が国民の信頼を得ているか。その3つの中でもっと不要なモノが「兵」であり、もっとも大切なモノは「信」であると説いた。今北朝鮮にはもっとも不要な「兵」のみが存在し、「食」も「信」も不足している。もはや国家の体を成していないのかも知れない。不幸にしてそのような国に生まれてくればどうすればいいのか。自分たちの国の運命を国民が選び取ることができないのは不幸なことだ。

 幸いなことに日本ではとりあえず選挙という仕組みが機能している。もちろん「なんでこんなアホが当選するんだ?」という場合もないとは言えないが、それでも我々は自分たちの国家の将来をある程度選択することが可能である。その選択権を行使せずにいる多くの政治に無関心な人々のせいで、いつまでたっても日本の政治家の基本姿勢はイナカモンドリームの実現でしかないわけだが。


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