初日 最新 目次 MAIL HOME


あるこのつれづれ野球日記
あるこ
MAIL
HOME

2004年01月05日(月)
野球とビデオと私。

 年末のM−1以来、どっぷりお笑いにハマッているあるこです。こんばんは。すきあらば、ビデオで何度も特定コンビのネタを見る毎日です。

 野球と漫才。私が好きなもののうちの2つだが、楽しみ方に大きな違いがある。それは、ビデオ。漫才はビデオで何度も何度も見る。見ればみるほど、ハマッていく。ところが、野球のビデオって見ない。いや、それ以前に録らなくなった。ビデオで見直せば、球場ではわからない選手の表情や、詳しい解説、思わぬエピソードなどが聴けて楽しいのに。「展開のわかってる試合をもう一度見てもなあ」と思ってしまいます。でも、野球は筋書きのないドラマ。展開がわかっているといえば、むしろ漫才の方が当てはまるわけで。

 いつからこんな風になったかを考えてみると、やっぱり絡むは東山。応援当初、夏の京都大会の中継は4回戦からあったのだが、必ず録画していた。ところが、2,3年経って気づいたことがある。それは、私がビデオを撮った次の試合でほぼ100%負けているということ。選手に負けず劣らずジンクスを気にすファンがいるが、私もその一味なので、それ以降試合の録画を止めた。すると、不思議と試合のビデオに執着する自分がいなくなり、そのうち、「熱闘甲子園」や夏直前に地元TV局である出場校紹介のコーナーにもさほど興味を持たなくなった。

 高校野球のビデオに熱かった時代は、91,92年。センバツ&選手権大会のハイライト番組の全日程、甲子園への道、想い出甲子園、そして、お姉が好きだった大阪桐蔭の試合…。当時は、今漫才を何度も見ているような感覚で見ていた。その数40本。今も部屋の片隅、50センチ四方の段ボールに詰め込まれておいてある。イチローの高校時代とかもある。自分で言うのは何だけど、なかなかプレミアものである。

 ただ、難儀なことに、テープはすべてベータ対応。10代の方、ベータってご存じですか?今やDVDの時代なので、もう化石級の言葉かもしれませんが、昔VHSに対抗して作られたビデオデッキです。テープはVHSより一回り小さく、コンパクトなので、これからの主流はこれだろうと父が張り切って買ったのですが、ベータは時代の頂点を迎えることなく、姿を消してしまいました。でもって、見るものがあるのに、ある日ワンマン父がベータのデッキを捨ててしまって…。通りすがりの電気屋に「ベータのビデオをVHSにダビングします」と書かれていたので、気にはしているが、未だ足が向いていない。実は、めんどくさがり。もしくは、過去のビデオをもう必要としていない自分がいるのかも?

 ビデオでブルーなことを思い出した。

 ある年、東山の練習試合前、時間があったので、当時よくしてくれた父兄さんとお話した。その選手には当時中学生だった弟がいたのだが、その子は兄が出ていた夏の大会の試合をテープがすり切れるんじゃないかと思うほど見ていたのだという。そんな子が東山に来てくれたら!ところが、父兄さんは言った。「お兄ちゃんと同じ高校へ行くのは抵抗あるみたい」。その気持ちもよくわかるだけに複雑だったけど、心密かに東山のユニフォームを着たその子を見れることを楽しみにしていた。

 数年後、人づてで、その子が他の有力校への進学を決めたと聞いた。東山は当時、弱かったので、その子にとってはそれが正解だったのかもしれないが、一ファンである私はかなり凹んだ。それから間もなく、秋季大会の行われている球場で、その父兄さんと再会した。「弟も応援してやってね」と言われたけど、返事が出来なかった。私はあくまで東山のファン。その子にも活躍して欲しいけど、甲子園の切符はただ1つ。多くても春の2つだ。八方美人なことは言えない。私と父兄さんの間できまずい空気が流れた。「私は、東山のファン、なんで」そう言うのが精一杯だった。今なら、そこらへんもうまくかわせるようになったが、当時は不器用だった。

 それから、その父兄さんとは一度も会っていない。その子は今現役の高校球児。新聞やネットで名前を聞くたび、あのときのことを思い出して、恥ずかしさや後悔やいろんなマイナス要素で自分がドロドロになりそうな感覚に襲われる。