
|
 |
| 2003年11月10日(月) ■ |
 |
| オレンジカードとストラップ |
 |
電車の旅をすると、車内でオレンジカードが売られている。これまで、オレンジカードを買う人を一度も見たことがない。今やJスルーカードどころかICOCA(首都圏で言えば、SUICA。切符のプリぺートカードみたいなもん)の時代である。「今どき、オレンジカードを買う人なんておらんのとちゃうか」などと思っていた。
先週末、待ち合わせの敦賀へ向かうため、特急電車に乗っていた。普段なら、社内放送で知らせる程度にオレンジカード販売だが、この日は週末。観光客を狙って、年輩の車掌さんがサンプルを持って、車内を歩いていて。「オレンジカード、いかがですか?」
すると、前席の4人組のおばさんが興味を持った。今乗っている「雷鳥」の車両がプリントされているバージョンだった。そそられると言えば、そそられるシュミレーションだ。車掌さん、懸命にアピールを始める。「見せて、見せて」。おばさんたちの反応も上々だ。そして、「1枚いくら?」とカバンの中から財布を出す仕草。ついにお買い上げかっ。私は、初めてのオレンジカード購入現場を押えようと、読みかけの本を閉じた。
ところが、さすがおばさん、用心深い。「これ、このまま改札を通れるの?」。おばさんの中では、オレンジカードもJスルーカードも一緒くちゃになっている。車掌さんは、静かに、「これは、切符を買うためのものなので、直接改札を通れないんですよ」と答えた。おばさんたちのテンションは目に見えて下がった。「なんだ、じゃあ、いいわ」「そんなのめどくさいだけよね?」と言って、出しかけの財布をしまった。あ〜あ、ダメか。
そんな中、おばさんの一人が言った。「なんで、改札を通れるようにしないんだろう。ねえ?」。車掌さんの人の良さを気に入っていたらしく、「せっかく勧めてくれたんだから、買いたいんだけどねえ。でも、あなたが悪いわけじゃないから」という同情が混じっていたように見受けた。車掌さんは、仕方ないと販売をあきらめたのか、サンプルをしまい、おばさんたちに説明した。「この電車が走っている北陸では、Jスルーカードが使えないんですよ。だから、オレンジカードにしているんです」。
ここで、起死回生。 「ああ、そうなの?」。おばさんは妙に納得して、しまいかけてた財布を出し、「それじゃあ、1枚くださる?」。「それじゃあ」の「それ」って、どれ?吉本新喜劇だったら、間違いなくこけなければならないシーンだ。車掌さん、逆転サヨナラ満塁ホームラン!珍しい買い物客もいるもんだ。
って、私も某高校のグランドで、グランド開設一周年オリジナルストラップたるものを1,000円で買うというおかしな行為に走り、しかも、無くしたりしているので、人のこと言えない(苦笑)。
|
|