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| 2003年11月09日(日) ■ |
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| ファウルボールの至福 |
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グランドで練習を見ていると、ときおりそばにファウルボールが転がってきます。一般人ができるたった1つのグランドとつながる方法。それが、このファウルボールを拾うことだと私は思っています。すごく捕りに行きたい衝動に駆られるのですが、ボール拾いも練習のうち。干渉してはいけない領域だと思い、手にしたことはありません。そして、ボール拾いの選手がすぐさまやってきて、ボールを見つけ、持って帰っていきます。
昨日、星稜高校のグランドへ行きました。フリーバッティングの練習が始まりました。私たちは三塁側ダグアウト横のベンチに座って見ていました。すると、ボールが1つ、フェンスを越えて、私たちの後ろに落ちました。いつも通り、「さわってみたい」という衝動を抑えて、練習を見ていました。ところが、待てど待てど、ボールを拾いに来る部員が現れません。辺りを見渡しました。みな、それぞれに仕事で手一杯。誰もファウルボールにかまっちゃいません。
昨日の日記にも書きましたが、星稜のグランドは整然としていました。無造作に落ちてるボールがそれを乱すような気がしました。周りをキョロキョロして人の目が自分に向いていないことを確認すると、自分にGOサインを出し、小走りでボールの落ちてる場所まで移動しました。ほんの数メートルの距離です。指先だけでつまんでボールを持ち上げ、すばやくベンチ前へ戻りました。ほんのり土のついたボールの感触を指先に覚え込ませ、背伸びをして、フェンスの上から垂直にボールを落としました。コロコロ転がって、部員に気づかれては大変。神経を遣いました。グランド内では何事もなく、練習が続いています。誰も私がファウルボールを拾ったことに気づいていません。気づかれないことはなかったのと同じ。私は練習の邪魔をしていないんだ。自分にそう言い聞かせました。
すると、グランドとつながることが出来た感激が指先がらよみがえってきました。それにしても。もっと強く握りしめてもよかったのに、なんで指先だけで持っていたんだろう。
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