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| 2003年10月19日(日) ■ |
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| インスピレーション |
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今日は、福井県の1年生大会たるものを観戦した。対戦カードは、敦賀ー金津。この大会は、試合会場や時間を対戦校同士で決めるため、関係者以外が観戦するのはなかなか難しい。幸い、敦賀高校には野球部のHPがあるため、そこに日程が載っていたのだ。いとありがたき。
会場は敦賀高校の練習場でもある敦賀市営球場。場内には双方の父兄や部員、近所の人や制服姿の女子高生がいた。試合は秋晴れ(というか暑くて焼けたよ)の中、熱戦が繰り広げられた。双方1年生であるためか、ミスは普段のそれより多かった。序盤は金津に送球ミスが目立ち、敦賀が6−0と大量リード。ところが、中盤以降は金津がジワジワ追い上げた。そして、8回にはついに8−8の同点に。序盤の展開を見ていると、「コールドかもなあ。昼には帰れるかな」とのんびり構えていたが、そうもいかなくなった。
9回表、金津高校は二死ながら、ランナー三塁のチャンスを迎えていた。そこで、敦賀ベンチが動いた。ライトにいた選手をレフトへ。後で書くが、この選手は今日絶好調だった。結果、ふらふら〜とレフト前に小さなフライがあがり、代ったばかりのレフトがボールに飛び込んでキャッチ。敦賀高校スタンドは大いに沸いた。そして、その裏、今度は金津のキャッチャーがファールフライを好捕。双方、さっきまでポロポロやってたチームとは思わない。高校野球って、やっぱ精神力なんかなあと思ってしまった。
延長11回。金津がスクイズで1点を入れ、敦賀も万事休すかと思いきや、二死二塁、センター前ヒットでランナーが還ってきた。クロスプレー。判定は、セーフ。
勝負は12回についた。 背番号をつけていない2年生部員による応援は熱を帯びていた。敦賀高校は大きな赤いメガフォンを持ち、歌ったり踊ったりとしていた。ピンチのときは、さすがに先輩で、するどいアドバイスが飛んだが、ここまできたら、みな前のめりになって試合を見守っていた。声が枯れていた。金津高校の2年生はベンチの外にいた。ヒットが出たり、得点が入ると、自分たちが試合に出ているときのように喜んで1年生を出迎えていた。中でもキャッチャーの子の飛び上がる仕草がかわいかった(笑)。で、この回から、1年生も含め、ベンチにいた選手はみな、スタンドの最前列に移動し、空きペットボトルを手に、これまた前のめりに試合を見守っていた。敦賀の「10」番をつけた選手の打球がセカンドの頭上を越え、ライト前へ、約4時間の長い試合が終わった。 バッターは、勝負が決まっても走塁の速度をゆるめることなかった。そして、三本間で歓喜の輪ができた。金津のマウンドには膝を折ってうなだれる選手がいた。練習試合に毛が生えたもの。試合前、私はそんなイメージを持っていたが、どんな試合であれ、勝てばうれしいし、負ければ悔しい。大会の規模とかは、選手や応援団にはそれほど関係ないのかもしれない。挨拶がおわって、ベンチに帰るとき、うなだれるチームメートを励ます金津ナインの姿があった。
スタンドはようやくざわめき、観客が球場外へ移動し始めた。すると、ネット裏に敦賀の監督らしき男性が姿を見せた。記録を取っていた関係者に何か話してるようだ。耳を澄ましてみた。「いい試合だった。9回、守備代えたの。打球が飛んでくるなって思って。インスピレーションだよ」。私は、印象に残っていた9回表のレフトのファインプレーを思い出した。確かにアレがなければ、試合はどうなってたかわからない。さっきも書いたが、彼は今日絶好調で、3安打か4安打くらい打ったし、最終回はピッチャーだった。なかなかセンスのある子なのかもしれない。それにしても、見事な勝負勘だ。
<1年生大会1回戦> 敦賀 10x−9 金津 (延長12回サヨナラ) ※公式HPで確認したところ、延長11回になっていました。
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