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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年08月20日(水)
倉庫にて〜そして、彼らはどこに行くのだろう〜


 今日は朝から晩まで一日3店回りの日。3店目は大型店で、普通なら夜のチームでやる店なのだが、人手が足りないらしく、昼の私たちもかり出された。心身ともに疲れ切った私たちに与えられたのは、倉庫での棚卸し。なんか惨めになる。ま、お客さんに気を遣わずカウントできるのはいいんだけどね。

 私が担当したフロアは、雑貨売り場だった。すると、まあ、出てくるわ、出てくるわ、阪神グッズ。別にここで売らんでもいいメガフォンに、目覚まし時計に、Tシャツに、何の機能がついているのか理解に苦しむグッズもあった。

 経済効果、か。カウントしながら、思った。いろんなことをお金に結びつける。それが資本主義ってことか。ため息が出た。

 阪神は、おそらく優勝する。このグッズはどれくらい売れ残るのだろう。どれくらい売れるのだろう、ではなく、どれくらい売れ残るのだろうと考えてしまった。目にするものを見るたび、消費者はそんなにアホとちゃうでと思ってしまう。いや、ちょっとはアホなんかもしれんけど、こんな商品が売り切れるほどではないと思う。在庫は安売りされて、でも、それでも売れなくて、そのうち、阪神は元の阪神になってしまって…。

 売れ残りの商品を、毎日腐るほど見ている。何度もつけ直された値札。黒いマジックで消されたバーコード、一目見ただけでもわかる埃、パッケージの変色、なぜかべとついている箱菓子…。そのたび、悲しくなる。飼い主が扱いに困って公園に捨てられた犬や猫、ペットショップでいつまで経っても売れずに、ショーケースの中で子犬でなくなりつつのある子犬を見たときと似たような心境。でもって、助けてもやれないのに、商品を買いもしないのに、そんな感情を先走りして持ってしまう自分の頭でっかちさにのどの奥から胃薬のようにこみ上げてくる苦い気持ちまでついてくる。

 次の棚卸しのとき、同じ商品を見て、また切なくなるんだろうな。ああ、それまでに転職したい。