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| 2003年07月07日(月) ■ |
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| 幻の千羽鶴 |
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人生でたった一度だけ千羽鶴を折ったことがある。高校2年のときだった。私たちに何かできることはないか。で。夏の大会前に東山ナインに渡しそうと、ともきちと2人で6月くらいから授業中(?!)を使って折り始めた。授業中の私たちの机の上には、2、3羽の鶴が置いてあるのが常だった。でも、なぜか先生に叱られた記憶はない。
すると、不思議な現象が起こった。そんな私たちを見て、クラスメートが一人二人と、「私も折る」と名乗り出てくれたのだ。当時、私たちはクラスになじめておらず、普段彼女たちと話すこともなかったのに。でもって、「なぜ折ってるの?」と聞かれた記憶もない。鶴はハイペースで折り上がっていった。
そんなある日。廊下を歩いているとき、「万羽鶴、折んねん」というはしゃいだ女の子の声が聞こえた。彼女のことは人から聞いて知っていた。違うクラスの子で、某選手の彼女だった。わりと有名な話だ。小柄で、明るくて、ボーイッシュな女の子。
私たちは、箱いっぱいに入った鶴を束ねる術を知らなかった。結局、鶴たちが東山ナインの手に渡ることはなかった。協力してくれたクラスメートたちも、その後鶴がどうなったのかは聞いてこなかった。彼女たちとはまた元の口をきかない関係に戻った。あの現象は、一体何だったのだろう。
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