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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年07月08日(火)
コンチキチンの季節


 京都は今祇園祭めいています。普通は宵山前後の2,3日にスポットが当てられるのですが、それまでにもいろんな準備が儀式があるようで、ニュースでも今日は何々をしたと伝えています。

 夏の京都大会1回戦は、ちょうど祇園祭の時期とダブッています。いつだったか、ネット裏で浴衣を着た女性が優雅にうちわをあおぎながら、試合を見ていました。ああ、京都やなあと1人で風流に浸っていました。そういや、ネット裏にあったおっさんのラジオからも鉾巡行の中継が入ってたっけ?当時は、「野球場やのに、邪魔やなあ」と思っていましたが、これもまた1つのわびさびかもしれません。

 私は京都市でも外れに住んでいるので、長年なじみがなかったのですが、バイトで市の中心街に出るようになって、祭を実感するようになりました。とにかく、忙しいのです、祇園祭の日は!

 四条通からちょっと奥に入った居酒屋でバイトしてたときは、いつもは5時からだったのを急遽4時に入ってくれと言われ、準備に大あらわ。その日は、京都大会の開幕日で、友人と2試合見たあと、仕事場に向かったのですが、気が重かったです。ずっと野球で現実逃避していた〜い、みたいな。

 当日はホンマにバタバタしていました。メニューを限定していたので助かったけど、結構オロオロしてしまいました。でも、日頃仕事の愚痴をこぼすサラリーマンばかり相手にしているためか、この日の客のなごやかさにちょっと癒されました。混み合う前に一人で店ののれんをくぐった粋なおばちゃんや、私のミスに笑って「いいですよ」と言ってくれた親子連れ。普段はまずお目にかかれない手をつないだ浴衣姿の10代のカップルなんかもよかったですね。でも、そんな人間ウォッチングのできない調理スタッフの男の子たちはストレスがたまるばかり。ようやく店が終わったとき、「祇園祭ムカつく。鉾、ボッコボコにしたる〜」と今にも駆け出す勢いでキレていました。

 その翌年は、呉服問屋でバイトをしていました。展示会をかねて、お得意さまを招いて祇園祭を楽しんでいただこうという企画でした。その上、小物グッズの店を一般に開放していました(ちょっと詳しい人ならどこかわかるかも)。会社全体を展示会場にしていたため、移動やディスプレーやで、連日日付を越える忙しさ。その上、普段の仕事もあります。

 で、当日は当日で受付に立ちました。受付は神経を使って大変な仕事だと痛感しましたが、いろんな人と話せるのは楽しかったです。また、祇園祭のときはトイレを貸してくれない店が多いため、社長の方針でうちは解放していました。おじさんや子供やらをその都度トイレに案内するのも受付の仕事でした。

 時間が余れば、お店や展示会でのショーも見ていいということにはなってましたが、そんな時間あるはずありません。気づいたら、夜。でもって、普段の仕事はそれから始まるのです。夕ご飯のときは、「こんな日だから」とビールが解禁でした。仕事中のビールは、量をわきまえれば、いいカンフル剤になります。(350mlの缶1本くらいかな?)
 
 仕事は終わって、外に出ると、出店も後かたづけを始め、人通りもまばら。くたびれた浴衣姿の女の子が駅に向かっています。歩行者天国にしていた近くの大通りには、車が走っています。祭の雰囲気はどこにもありません。でも、過去行ったことのある2回の祇園祭のどれにも及ばない充実感がありました。これって、楽しいっていうのかも。興奮して寝れそうにないなあと思って最終電車に乗り込んだのを今でも思い出します。