
|
 |
| 2003年06月14日(土) ■ |
 |
| 高校野球。夏。父兄さん。お仕事。 |
 |
それはまだ、私が“人の役に立ちたい”=“役に立てるのではないか”と思っていたころの話。
夏の高校野球真っ盛り。明日は決勝戦というとき、当時お世話になっていた父兄さんが、「明日は見にこれへんねん」とぽつりと言った。えっ!決勝戦やのに!でも、これまでの試合でずっと仕事を融通してもらっていたので、さすがに無理なのだとか。当時の私はまだ学生だった。融通きくことがすべてだった。
私はその父兄さんに、「これ、私の電話(当時はPHS)番号です。試合来てるので、いつでもかけてください」。そう言ってメモを渡した。その父兄さんは、ちょっととまどっていたけど、最後は「ありがとう助かるわ」とメモをズボンのポケットの中にしまった。私は妙な使命感に燃えていた。明日はしっかり試合を見て、いつ電話がかかってきても大丈夫なようにしとかな。
ところが、当日、私たちが球場に駆けつけると、すでにその父兄さんがいた。「今日、お休み取れたんですか?」と聞くと、「いや、今朝一番に職場に行ったら、上司がいて、「なんで、こんなところにいるの?球場に行きなさい」って叱られたんや」と小さく笑っ答えてくださった。よかった。私の淡い期待は裏切られたけど。
|
|