
|
 |
| 2003年05月03日(土) ■ |
 |
| おとこの子になりたかった |
 |
大差のついた練習試合終盤のメンバー交代には神経を集中させる。普段試合では見れない選手や、新入生の登場、故障組の復活などがあるからだ。今日見た試合はその全てが、押し寄せる波のようにやってきて、顔には出さなかったけど、心の中は、サンバ、カーニバル、フィーバー♪状態だった。
新入生は、代走で1人、代打で1人、守備で2人がそれぞれ登場。うまくいった子もそうでない子も、今日のテーマは“ガンガン行け”(とベンチで監督さんが言ってた)だし、高校の試合の雰囲気の中、思い切りプレーできたかな?私的には、みんな積極的にプレーしてたように思う。次は誰のデビューを見れるかな。
普段滅多に替わらないセカンドだが、今日は違う選手も入った。代わっていきなり飛んだゴロ。一瞬逆を突かれたかなと思ったけど、足からすべりこむようにボールに追いつき、すぐさま姿勢を変えて、ファーストへ送球。アウト。ベンチはおおいに湧いた。「うまいなあ、セカンド!」「誰や、あんなうまいセカンドは」などという声で迎えられたその選手は、打席に備えて素振りをしていた。これまで見たことないような、引き締まった表情をしていた。
セカンドと同じく、メンバー交替が少ないのがライト。そのライトにも違う選手が入った。大人しい選手のようで、ベンチからは、「ライト声出せー!」という檄が何度も飛んでいた。気分をほぐしているのか、ジャンプをしたり、明らかなファウルボールをファウル線ギリギリまで追いかけていた。ついさっきまで、あのボールを拾う立場だった選手だ。バッターは右中間ややライトよりのフライを打った。彼は懸命に走って、なんとかグラブにボールを入れた。ちょっと危なっかしかったけど(笑)。そのあと、右手を挙げ、指でアウトの数を表す仕草をした。遠く外野から、彼の声が聞こえたような気がした。
今日は、いい天気だった。すごく暑かったけど。太陽の光がとけ込んだようなやや白みがかった青空に、ベンチの選手がボール回し用の球を野手に向かって投げた。小柄なその選手のゆったりしたフォームから放たれたボールは、大きく高く弧を描いた。
昔よく聞いていた川本真琴の歌にこんな歌詞があった。 ♪見えなくなるほど遠くに ボールを投げれる強い肩 うらやましくっておとこの子になりたかった
|
|