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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年12月02日(月)
コンビニで見かけた高校球児

 
 仕事柄、頻繁にコンビニに行きます(そこで見た人間模様は、後日機会があれは日記のネタに…)。今日も京都府下のコンビニを2店舗回りました。現場が有名校の近くだったら、「野球部の子が買い物に来るかも(^^)」なんて思っているんですが、いつも空回りです。最も、練習帰りの野球部員に会えるような時間帯まで店にいたのでは、その仕事は相当もたついているということになり、アルバイター・あることしては決して幸福な状況にあるとは言えないのですが。

 ところが、今日、この仕事をしていて初めて、店内で高校球児を見かけたんです〜。某K高校の部員でした(注:有名校ではありません)。仕事、完全に上の空。マシーン、ナチュラルフリーズ状態。時間帯は学校終わってちょっとしてからっていうところでしょうか。今の時期、クラブないんでしょうかね?謎ですが、それはともかく。昼間っから、“♪”って感じです。単純ですね、私。

 そうそう、数年前、コンビニでバイトしていたとき、東山の野球部員相手にレジを打ったことがあります。その日は、昼前から試合で、私もバイト(早朝でした)が終わったら、球場に向かう予定でした。

 “時間よ進め〜”などと思いながら、レジカウンターに立っていると、店の真ん前に東山のバスが止まりました。“お、東山バスや、なんでこんなところに止まってるんやろ?”。すると、一人の部員が出てきて、店に入ってきました。

 「いらっしゃいませえへ〜」。声、完全にイッてました。えらい事態です。レジには私しかいません。どうしよう、どうしよう。顔、知られてるかもしれんし、何か言った方がいいんかな?

 “おはようございます”?
 アホか、相手高校生やで。

 じゃ、“おはよ〜”?
 ツレじゃあるまいし。
 
 う〜ん、“今日、試合?”
 見りゃわかる。

 “がんばりぃや”
 って、あんたは近所のオバハンか。

 あ〜、も〜、このわからん距離感は何!頭をかきむしりたくなった。
 
 緊張と戸惑いとワクワクと…。もう心臓バクバクです。でも、時間が待ってくれません。彼は私の前、というよりレジにやってきました。

 ところが、そんな私の思いは一気に吹き飛ぶことなります。
 彼は、レジの前に立つなり、手にしていた商品をポンを放り投げるよう私に差し出しました。スポーツ新聞やら、500mlの麦茶やらが、カウンター上を滑り、こちら側の床に落ちそうな勢い。

 なっにぃ〜、こいつ感じ悪ぅ〜!バカにしとるんか。今までのドキドキを返しやがれ!一瞬、店員の立場を忘れ、カチンと来ましたが、その後はつとめて冷静を装い、愛想よく、「ありがとうございましたぁ〜」などと立ち去る彼の背中を見送ったりしました。東山バスはその後、すぐ発車。彼の朝ご飯購入。ただそれだけで停車していたのでしょうか?恐るべし、Tくん!

 高校球児がさわやかだなんて、絶対嘘だ。もう期待しねえ。そう心に誓った春の朝。

追伸:そんな彼も、数年後にはお父さんと一緒に母校の試合を観戦し、うちわやお茶をお父さんに持ってきてあげるという素敵な“好青年”になっていて、驚きました。人って、変わるものですね。