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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年11月14日(木)
数字がモノを云う世界


 前々から、自分は仕事の出来ない人間だと思っていた。でも、事務職やホールなど実力が明確に表れない職種だったため、出来なさ度を測ることが出来ずにいた。だから、心のどこかに“自分が勝手に思い込んでいるだけ”と思える希望が残されていた。

 ところが来るべきときが来てしまったというか。今の職場はどうやら仕事能力を数値で評価出来る職種であることが発覚した。商品をどれだけ早く正確に数えているのかを数字にして、事務所の壁に個人別に張り出されていたのである。イヤな予感がしたのだが、私の数値はみなのそれと比べて頭二つほど低かった。ま、2ヶ月ほど前の成績なので、今はもう少しマシになってはいると思うのだが、トータルしてみると、やはり全社員の中では最下位だった。やっぱり私は仕事の出来ない人間だったんだ!ある意味あっぱれではあるのだが、今日、一緒に仕事をした上の人に、「もう少し早く打てるようにしないと、仕事くれなくなるよ」と言われ、さすがに“やばいかも”と思っている。

 そんな私が思うのは、やっぱり仕事場に居づらいなってこと。それでなくても今の職場にはなじめていないのに、事務的なことを訊くことすら怖くなっている。成績表はみんなが見ることのできる事務所の壁に貼ってある。当然、私の成績はずば抜けて悪いことは周知の事実だ。こんなことを訊くなんて、そりゃ、あんな成績だよなとか思われてるんだろうなと思うと、なんかねえ。自意識過剰かもしれないけど、もし私が私でない人間だったら、やっぱり本人見るたびに「(成績が悪いのは)あの人か」ってどうしても意識してしまうだろう。

 プロ野球を語るときに、厳しい世界だとよく言われる。かく言う私もそうだろうと考えるのだが、今、自分を表す数字の恐ろしさを痛感して初めて、それが実感としてわかったように思う。