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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年10月23日(水)
“ぷぅ”や。

 感情を持つのがイヤだった。“死にたい”とかそんなたいそうなことまで考えは及ばなかったが、なんかふとした瞬間に消えてしまいたいとか、脳みそを機械式にして、喜びも悲しみもなく、ただ生きていれたらどんなにか楽だと思った。ところが、いざ仕事に出たら、コンビニの商品棚の端に止まっていた蛾が怖かったし、生クリームのたっぷりかかったプリンを食べたいと思った。私の悩みなんて所詮そんなものか。ますます凹んでしまった。これが、今朝までの私の心境である。

 昼休みのこと。一緒の現場で働いている女性2人が会話をしていた。そのとき、1人の女性からこんな言葉が出てきた。

「うち、(自分の)命に関わること以外では凹まへんなあ。え?怒られたって、ぷぅやん。人間はミスをするもんなんやから」

 真理やわ〜。何故かすごく頷けてしまった。そうやん、そうやん。文章が下手やからって、死ぬわけやない。夢がないからって、定職につけていないからって、どんくさいからって、太ってるからって、死ぬわけじゃない。悩んだって、お金にはならない(笑)。悩んで成長する類の人間ならいいけど、どう考えても、私はそういうタイプとちゃうやん。1回2回のミスで反省し、学習出来るんだったら、もっとマシな生き方してるって。

 悩むのはやめよう。ちゅーか、なんでこの私(と書いて、わたくしと読む)が悩まなあかんねん。それこそ、ぷぅや。私が生きている、それだけで充分すばらしいやん。ミスして叱られたからって何?取材できないからって何?鼻づまりやからって何?誰が悪いって決めた?何故、ダメだと思わなきゃいけない?

 元気が出てきた。足取りが軽く、帰りは45分も歩いて、帰路についた。とりあえず、死ぬまでは生きていようと思った。でも、脳みその機械化はまだ捨てがたいなあ。